最近「習慣」「ルーティン」という言葉をよく耳にしますが、私たちは多くの習慣によって毎日の生活が成り立っています。つまり習慣を少し変えるだけで、毎日が今よりもっとよいものになるということ。
習慣化のメリット
ミニマリストとしても有名な、佐々木典士さん著書の『ぼくたちは習慣で、できている。』には習慣についてかなり深堀りされて書かれています。 そもそも習慣がなぜいいことなのか、習慣化するとどんないいことがあるのか。 その答えはここにありました。
・才能は『与えられる』ものではなく、努力を続けた後に『作られる』ものである。
・ その努力は、習慣にしてしまえば継続できる。
・ その習慣の方法は、学べるものである。
(『ぼくたちは習慣で、できている。』10ページから引用)
この本の中では村上春樹さんやイチロー選手などが、たびたびとりあげられています。彼らは天才なのではなく、日々の努力を「習慣化」しているのがポイントだということ。
私たちが今から彼らのように大舞台に立つことは難しいかもしれないけれど(もちろんできる人はできるはずですが)、日々の小さな目標や問題をクリアするくらいなら「習慣」によって達成できそうです。 その小さな達成を重ねていけば、今よりもっとなりたい自分やなりたい生活に近づけるのではないでしょうか。
習慣は自分を好きになれる
習慣化することで得られる最大の報酬は「自分を好きになれること」だといいます。
「ある若い女優の言葉で忘れられないものがある。それは『がんばる自分は好きになれる』という言葉だ。 習慣を達成することで得られる報酬はいろいろあるが、最大の報酬は自己肯定感、自分を好きになれることではないかと思う。」
(『ぼくたちは習慣で、できている。』300ページより引用)
毎日のやることをリストにして、それをクリアできるとうれしくなる。たまっていた問題がなくなると心までスッキリする。そして自分を誉めたくなる。 こんな経験があるのではないでしょうか。
この「毎日やること」=「習慣化」が達成されると、どんどん自分が好きになってくるのかもしれない。 習慣が自己肯定感にまで影響してくるとは驚きです。
人づきあいも習慣で変えられる
「笑顔が素敵な人がいる。その笑顔は他人にも伝染する。ぼくは笑うのが苦手で口の周りの表情筋が固まっていた。だから、自宅の鏡を見たら笑う習慣を作った。」
(『ぼくたちは習慣で、できている。』314ページより引用)
習慣は自分を高めるだけでなく、人づきあいまで変えることができるということ。 「笑う門には福来たる」ともいうように、笑顔の習慣によって幸せが舞い込んでくるかもしれません。
私たちが毎日当たり前にしている行動も、小さいときにはできなかったことばかり。「これを習慣化したい」「この習慣をやめたい」という内容や、習慣を身につけるためのステップなどがこの本には細かくわかりやすく書いてあります。 習慣化が達成されれば、毎日昨日よりも素敵な今日が待っているはずです。
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