どの国にも昔から夏を涼しく過ごすコツがあると思いますが、日本の習慣は風情があって良いなぁとしみじみ思います。特別にそう感じるのはやはり自分が日本人だからかもしれませんね。
リ〜ンと風に揺れる風鈴に、たっぷりの氷で冷やした白い素麺、扇風機の風で部屋に広がる畳の香り。コンクリートに囲まれた都会の灼熱にエアコンは必要なものですが、昔ながらのそんな夏の習慣は、涼むと同時に楽しさも教えてくれるなぁと思います。
私の夏は、1年に1度だけ長く帰省できることもあって、けっこう活動的です。家族分の荷物を持って移動することも多いので、熱中症や日焼けなどには気を付けています。毎年、夏休みには沖縄の座間味島と京都の美山に行くことが多いのですが、どちらも自然豊かでとても暑くなる所。でもなぜか都会にいる時よりも暑さでうだることが少ないのは不思議です。やはり同じ気温でも、緑豊かな所は地面からの熱の上がり方が違ったり、古民家は風通しが良いからなのかなと思います。
今年もさっそく座間味島に行き、島の小高い静かな場所にある阿佐という地区に宿泊したのですが、夜はけっこう涼しくて、縁側の窓を全て全開にして蚊帳を張って眠ったのですが、扇風機もいらないほどでした。心地よい疲れで毎晩眠りの底に落ちていく間、裏の山側からはフクロウの声がホーホーと優しく鳴いていました。
NYも東京でも、窓を全て全開にしたまま寝るのは治安的にも難しいので、なんとも言えない開放感があって心身共にリラックスできました。座間味島のある慶良間諸島は国立公園に選ばれたこともあって以前よりも訪れる人が多くなったようですが、いまだお宿も素朴で、サンゴの保護などにも力を入れている素敵な島で大好きです。
ところで私が夏の外出によく持ち歩くのは、キウィやブルーベリーなどのフルーツやミントなどを入れた冷水です。フルーツはあらかじめカットして凍らせておいて、出かける直前に冷水と共に水筒に入れると冷たさが長持ちするのでオススメです。
飲んで水がもし足りなくなったら外出先で買った水を足すこともできるのと、飲むだけでなくて、ハンカチなどを濡らして首に当てたりすると冷たさと香りでリフレッシュも出来ます。食事の方は、外で過ごす時間が多い日は身体を冷やしてくれるトマトやキュウリ、ゴーヤやオクラ、スイカなどの夏野菜を多めに摂ります。でもエアコンが効いた場所に長くいそうな時はショウガを入れた暖かいお茶などを飲んだりしてバランスを取るようにしています。
日本に住んでいた時はベランダに朝夕打ち水をしていました。それだけでも少し爽やかになるので、エアコンと共にそんな様々な夏の習慣を上手に取り入れたいですね。
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