でも、それは長い人生を考えると、ベターな選択ではないのかもしれません。本当にやりたいことをやりながら、好きなことをやりながら、活き活きと自分の能力を活かしながら、毎日を輝いて生きる。今回は、好きなことや最高にやりたいことを見つけ、自分らしく生きるための3ステップについて、お伝えしていきますね。
ステップ1 好きなことは、捨ててしまったものの中にある
私たちは大人になるにつれて、「こうしたほうがいい」「こうすべき」という義務に次第に囚われていきます。たとえば、「偏差値の高い大学に行くべき」「名の知れている一部上場企業のほうがいい」という具合にです。
でも、子供のころは、こうした価値観も決してありませんでした。ただ、ピアノを弾くのが好き。ただ、音楽が好き。ただ、ぬいぐるみが好き。こんなふうに、純粋に自分の感受性が惹かれるものを求めていたはずです。けれど、そうした感受性を捨て、「それよりも勉強を」「それよりも見栄えのするものを」と、別の選択をしてきたと思います。
まずは、こうした捨ててしまった感受性を、もう一度拾い直してみてください。「私は食べることが好きだった」「私は可愛いものが好きだった」こうして認めることが、最初のステップになります。
ステップ2 「好きなものと、リアルの仕事を結びつけて考えてみる」
そしてステップ2では、自分が好きで愛している感受性と、リアルの実際の仕事を結びつけて考えてみるのです。
たとえば、「食が好き」という感受性を持っていたある女性は、自分を押し殺しながら全く別の業種で事務をしていました。しかし、好きではない仕事にハードワーク、それに元々持っていた彼女の責任感のせいで、次第に鬱状態になって動けなくなってしまったのです。
しかし、「食が好きだった」と気づいた時、自分の家の近くに、憧れるような素敵な加工食品を作っているお店があることを知り、そこに通うようになりました。すると、そこで新しく人材を募集していたのです。
実際に応募してみると、そのお店の経営者が、実はそのクライアント様の以前努めていた会社と同じ会社に勤めていた人だったりと、奇跡的な偶然が重なり、すぐに採用になりました。そして現在は、以前していた事務仕事と責任感、食が好きという感受性を合わせながら、そのお店のマネージャーを活き活きとしています。
このように、「自分が今まで嫌でもしてきたこと」「自分が好きなこと」を上手に組み合わせてみると、自分の本当にフィットする職も見つかるのです。
ステップ3 「得意なことは、それだけで可能性を広げる」
そして最後に大切なことが、ただ好きなだけではなく、「そんなに苦労せずに自分ができてしまうこと」。ここにも才能が眠っているということです。
たとえば人を気遣える才能がある。だとしたら、それは「私は職場の雰囲気をこんなふうに良く変えることができる!」という自尊心にしていいのですね。
こうして自分のできることに自尊心を持つことができたら、「人をケアすることができるカウンセリングもできるかもしれない」や、「環境を整えるのができるのなら、インテリアコーディネーターもできるかもしれない」と、じょじょに広げていきます。
このように、自分が今持っている才能を、この世界で「私の最高の資質」として活かしながら生きることができるのです。
すべては自分の感受性・能力を肯定することから生まれます。あなたはあなたの好きを否定していませんか?自分の存在を心から愛して、活かしながら人生を楽しんでくださいね。