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高タンパク低カロリーな「ビール粕」から、パンを作ることに成功
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高タンパク低カロリーな「ビール粕」から、パンを作ることに成功

2018-11-12 23:00
    2017年新宿にタップルームをオープンしたBrussels Beer Project(以下BBP)は、2013年ベルギー生まれの若く元気のいいクラフトビール醸造所です。

    毎年個性的なビールを生み出す一方、フードロス問題にも関心を持ち2015年には売れ残りのパンからビールを作り、話題になりました。そのBBPが、今回成功したのは、なんと、ビール粕からパンを作る試みです。

    高タンパク低カロリーな「ビール粕」

    ビール醸造の工程で生まれる副産物である「ビール粕」は、大麦の外側の部分にあたります。

    BBPによれば、100リットルのビール製造につきビール粕が20キロ以上できるそう。ヨーロッパ全体だと、実に、1年で何十億トンもビール粕が生まれる計算。

    大きなビール工場では、家畜のえさや肥料などに回していますが、小中規模のクラフトビール醸造所には、そういうルートができていません。BBPでも、週に約1トン生まれるビール粕をなんとか活用できないものかと、常々考えてきました。

    シリアルパンを思わせる仕上がり

    しかも、ビール粕は、繊維とプロテインが豊富で、アミノ酸・脂質・ミネラルも含み、低カロリーときていますから、再利用しない手はありません。

    BBPが一年以上、ビール粕の特性を調べ、加工法を模索した結果たどり着いたのが、乾燥させ粉末状にしたビール粕を使ったパンというわけです。

    ブラッセルの二軒のパン屋、La Boule(ラ・ブール)とLowy(ロウィ)とのコラボにより生まれたこのパン。10~20%の小麦粉を、ビール粕の粉に置き換えることで、より繊維質の多いパンに仕上がりました。実際、見た感じ、シリアルパンを思わせます。

    Lowyでは、このパンをbruXSels(ブリュクセル)と命名しました。これは、ブラッセル市のフランス語名Bruxelles(ブリュクセル)にかけた名前です。このbruXSels(ブリュクセル)、これからは週に1000個以上焼かれる予定です。

    BBPでは、パン製造にとどまることなく、ビスケットやグラノーラ、ワッフルなどへの応用も検討しています。また、そのほかの調理アイディアも広く募集しています。

    パンからビールへ。ビールから再びパンへと円を描く食のリサイクルの輪。いろんな分野でこういう輪が増えれば、未来の形も少しずつ変わってくるのでは、と思えるニュースでした。

    Brussels Beer Projectのこれまでの取り組み

    日本では新宿だけ、個性的なベルギーのクラフトビールを飲もう

    売れ残りのパンをビールに変える!? ベルギー醸造会社の挑戦

    Brussels Beer Project

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2018/11/178970bbp.html
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