image via shutterstock

女性がかかるがんの中で、卵巣がんが占める割合は3%ほど。でも、女性の生殖器系のがんのなかではもっとも命にかかわります

基礎知識編はこちら

卵巣がんの原因とは?

卵巣がんの原因はまだはっきり分かっていませんが、次のようなことで発症のリスクが高くなると考えられています(※1,2)。

太り過ぎ 家族のなかに、卵巣がんになった人がいる 加齢 子宮内膜症にかかっている エストロゲンのホルモン補充療法を受けている 突然変異の遺伝子を受け継いだ 妊娠・出産の経験がない

卵巣がんは、どんな症状なの?

初期の卵巣がんは、自覚症状がほとんどありません。「静かにしのび寄ってくる病気です。気づいたときにはすでに進行している、ということも少なくありません」と、医師のステファニー・ウェシントンさん。

ウェシントンさんは、科学修士号を持ち、ジョンズ・ホプキンズ医学校(※3)で産婦人科の教授をつとめています。

注意したほうがよい症状は次のとおりです。

おなか、背中、骨盤の痛み 太った 頻回の下痢 消化不良 気力がなくなる おなかや骨盤まわりが大きくなる 食欲がなくなる 頻尿

1、2日程度なら、だれでもこのような症状を経験したことがあるかもしれません。でも、症状が1、2週間続いて体調がすぐれないときは、かかりつけの医師または婦人科の医師に相談するとよいでしょう。ただし、膣から不正出血があった場合はただちに婦人科を受診します(※4,5)。

診断・治療については、次回に。

※1 CDC, American Cancer Society ※2 American Cancer Society ※3 Johns Hopkins Medicine ※4 CDC, American Cancer Society, Mediline Plus ※5 American Cancer Society

卵巣のこと、もっと知りたい

卵巣は、“沈黙の臓器”。無症状の卵巣腫瘍をどうやって見つける?

些細なことも気に留めて。医師が教える「卵巣がん」になりやすい条件7つ

Brittany Risher/Ovarian Cancer: How to Keep This Deadly Disease out of Your Future
訳/STELLA MEDIX Ltd.

RSS情報:https://www.mylohas.net/2018/12/182202ovarian.html