01. 定期的な乳がん検診
「40歳からは定期的な乳がん検診がマストです!」と話すのは、シカゴ在住の産婦人科医で、『Her Viewpoint』の創業者でもあるジェシカ・シェパードさん)。どんな異常も、早期発見することで命が助かります。
乳がんにかかった人が家族にいる場合は、まだ40歳になっていなくても医師に乳がん検診を依頼すること。
02. 定期的な子宮頸がん検診
「定期的なパップテストを受けることが重要です」と口をそろえるのは、上述のシェパードさん、認定統合医療医で女性の健康に関する専門家、タズ・バティアさん、そして、ニューヨーク在住の産婦人科医で、ブロンクスにあるリンカーン・メディカル・アンド・メンタル・ヘルス・センターで産婦人科部長をしているケシア・ガイザーさんです。中年にさしかかる女性にとって、これはとくに大切。
パップテストとは子宮頸部の細胞をこすり取って行う細胞診断検査で、ほかのがんと同様に早期発見が重要だからです。
03. 循環器の検診
心臓疾患はアメリカ人女性の死因のトップで、歳を取るとそのリスクは高まります。
健康的なライフスタイルを維持するとともに、40代の女性に循環器検診を受けることをガイザーさんは強くすすめています。
04. 大腸内視鏡検査
50歳以上の女性には定期的な大腸内視鏡検査がすすめられますが、医師と検査の相談を始めるのは40歳がいいタイミングです。
家族の中に大腸がんや大腸ポリープになった人がいる場合は、とくに重要です。
05. 毎年のインフルエンザの予防接種
予防接種を受けることはいつでも大切ですが、とくに歳を取ると免疫力が以前のように高くないかもしれないので、インフルエンザの予防接種はかつてよりも重要になります。
06. 骨密度検査
ストーラーさんは、40歳からの10年ごとに『二重エネルギーX線吸収法』による骨密度測定をすすめています。骨粗しょう症のリスクを感じていたり、頻繁に骨折をしたりするのなら、これはとくに重要です。
07. 甲状腺検査
「甲状腺機能障害は、女性で見られるホルモンのバランス異常として最も一般的です」と語るシェパードさんは、疲れやすい、気力がわかないという症状のある人に定期的な甲状腺検査をすすめています。
08. 血圧検査
高血圧は自覚症状もなく忍び寄ってくるので、タズさんは40代の患者すべてに血圧検査をすすめています。「身体に起こる高血圧のサインと、その症状をしっかりと把握することが大切です」(タズさん)。
09. ホルモンレベル測定
閉経の時期や更年期は、女性の体内で女性ホルモンのレベルが上下する時期です。だから、定期的にホルモンレベルを検査することは、健康を保つのに大切。ホルモンレベルを測定することで、診察する医師は多くの情報を得ることができるのです。
10. 脂質の検査
脂質の検査はコレステロールなどを調べる検査です。加齢につれて上がる心臓病のリスクを評価できます。
10. ほくろの評価
ほくろの検査は何歳でも行うべきですが、40代になると日光にさらされてきた時間の蓄積によって、皮膚がんのリスクが高まります。
長い時間日光にさらされることは、皮膚がんの原因となるのです。
知っておきたい検査あれこれ
乳がんの“しこり”は石のように「硬い」。自己触診がほんとに大切
Sara Shulman/30Health Screenings Every Woman Over 40 Needs, According to Doctors
訳/STELLA MEDIX Ltd.