異動があったり、新入社員の入社があったたりと、何かと対人関係の変化がうまれる春がやって来ました。
何度も経験してきたはずなのに、いくつになっても初対面の方と接するときはドキドキするものです。同じことをしても、相手によっては受け取られ方が変わってくるので、どのように接するのがいいのかわからないというのも理由の1つ。
裏を返せば、相手に誤解されたくない、よりよい人間関係でいたいという気持ちからくるものですから、自然なことです。
どんな人とでも仲良くなれる心理術「ミラーリング」
そこでご紹介したいのが、どのような方とでも、すぐに仲良くなれる心理術のひとつ、「ミラーリング」というテクニックです。
ミラーリングとは、簡単に言うと相手の容姿や動作をまねることです。鏡に映るように、相手の方と同じ動きをするのです。もちろん、やりすぎるとかえって不快に思われるので、自然にみえるよう短く少しだけに抑えます。
たとえば、相手の方が飲み物を飲んだら、こちらも飲んでみる。足を組んだら、こちらも組んでみる。うなづいたら、こちらもうなづいてみる、などです。
でもそういったことは、日常でもよく見かける光景ではないでしょうか? 友人と話をしていて、相手が髪をいじったら、つられてこちらもいじってしまうとか。そう、まさに「つられるように」が自然にみえるポイントなんです!
原始人たちのコミュニケーションツールでもあった!
じつはこのテクニック、まだ言葉もない頃の原始人たちが、同じ格好や同じ動作をすることで、仲間意識を確認していたのがはじまりだとか。
そもそも人は好感を寄せている相手の仕草や動作を無意識のうちに真似てしまうそうなのです。
だからそれを逆手に取ったテクニックであるともいえます。
もちろん初対面の方だけに効果があるわけではありません。仲良くなりたい人、もっと近づきたい人に対して使う心理術なので、逆に「あれ?この人は自分と同じ仕草が多いな。共通点が多いな」と感じるお相手は、もしかしたらあなたと「もっと近づきたい」と思っているのかもしれませんね。
(知恵子)