3月の新月:意外な一面に気づく「覚醒の月」
【新月の瞬間】
3月7日(木)1時04分
新月の前日にあたる3月6日(水)は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。「啓」という字には、闇に光がさしてきて夜が明ける、という意味があります。「蟄」は、虫などが土の中に隠れて、とじこもること。つまり啓蟄とは、土の中で冬ごもりをしていた虫たちが、陽射しのあたたかさを感じて出てくる頃です。
そして、新月をむかえる3月7日は、旧暦では2月1日にあたります。旧暦2月の異称(和風月名)は「如月(きさらぎ)」です。「きさらぎ」の由来は、冬の間に眠っていた草木が息をふきかえし、成長しはじめるという「生更ぎ(きさらぎ)」から転じたものといわれています(諸説あります)。
このように、今の時季は自然界がどんどん活動的になっていく頃。同じように自然のリズムにしたがうならば、私たちも行動を起こすタイミングといえます。
ずっと思い続けていたことや、練り上げた計画などがあれば、今こそ実行に移すべき。また、起床時間を少しだけ早める、コートや靴を春らしい色に変えるなど、冬の間の習慣を変えてみるのも◎。
些細な変化が、あなたの意外な面を引き出して、まるで生まれ変わったような新鮮な自分を発見できることでしょう。ひいては、心に前向きさやヤル気も湧き上がってくるはずです。
新シーズン(新年度)に向けた変化を歓迎し、応援してくれるお月さま。それが3月の新月です。
身体と心を春向きにととのえるハーブティー
【ネトル】
・別名:セイヨウイラクサ
・学名:Urtica dioica
・ティーに使う部位:葉
ネトルは、ビタミンや鉄、カルシウムなどのミネラルを豊富に含むハーブです。浄血作用や抗アレルギー作用があるといわれ、自然療法が盛んなドイツでは、春先のアレルギーやニキビを予防する療法として、ネトルのティーがよく飲まれています。
毎年春になると花粉症や肌トラブルに悩まされる人は、症状が出る前からネトルのティーをコツコツと飲み続けるのがおすすめ。熱湯で淹れたティーは、青々とした草の風味があるものの、まろやかな旨味も感じられるので、意外と飲みやすいでしょう。気長に続けることで、体質改善が期待できます。
また、一説によると、ネトルには心に情熱をもたらし、自分本来のパワーを引き出す作用があるのだとか。冬から春へと変化する今、身体を春向きに整えて、心を目覚めさせるのにぴったりなハーブといえそうです。
3月7日(木)の夜:ロイヤルスターを眺めて強運を味方に!
image via shutterstock21時頃、南東の空を見上げると「?」のマークを左右反転させたような星の並びが目にとまります。それは、星占いでおなじみの「しし座」の頭部です。しし座は、春の代表的な星座で、これからしばらく見頃が続きます。
「?」の点にあたる明るい星は、「レグルス」と呼ばれる一等星です。レグルスは「小さな王」という意味で、古代バビロニアでは王様の運命を占う4つの星「ロイヤルスター(王家の星)」のひとつとして、重要視されていました。
レグルスは、国王の運命が占えるほど強いパワーがあると考えられていた星。見頃をむかえた春のうちに、一度は眺めておきたいところです。輝く星に運気アップを願えば、強運に恵まれるかもしれません。
次回は、3月の満月。3月21日(木)です。
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イラスト/カイフチエリ