• このエントリーをはてなブックマークに追加
肩こりはもんでも治らない!? コリや痛みの根本原因を取り除く方法
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

肩こりはもんでも治らない!? コリや痛みの根本原因を取り除く方法

2019-03-25 05:30
    image via shutterstock

    ふだん何気なくやっている、肩もみやストレッチといったセルフケア。いっこうに楽にならなかったり、もしかすると、かえって肩こりや腰痛を悪化させているかもしれません。

    肩こりは、肩もみで本当によくなるのでしょうか?

    「肩こりは、肩をもんでも治らない」と警鐘を鳴らすのは、広尾整形外科・副院長で理学療法士の財前知典先生です。氏の著書『やってはいけないセルフケア』(KADOKAWA)を参考に、肩や腰の痛みの根本原因を取り除く方法を見ていきましょう。

    痛みの原因は「患部」にはない

    image via shutterstocks

    理学療法士の財前先生は、歌舞伎役者の市川海老蔵さんをはじめ、多くの俳優やアスリートが信頼するという、いわば、“体の動きを見抜くプロ”。肩の痛みで引退を考えていたプロゴルファーに運動指導を行い、日本ツアー優勝に導いたこともあるという第一人者です。

    肩こりや腰痛がつらいとき、自分で肩や腰を揉みほぐすのはごく一般的な対処法でしょう。その理由は、「肩や腰が凝り固まっていることが、痛みの原因」だと認識しているから。しかしそこに落とし穴があると、財前知典先生は指摘します。

    なぜなら、コリや痛みの原因は、患部にはないからです。

    原因はほぼひとつ、体に「サボっている場所」と「がんばっている場所」があるから。肩こりだからといって肩をもむのは、やってはいけないセルフケアなのです。

    (『やってはいけないセルフケア』15ページより引用)

    肩や腰を揉みほぐしても、スッキリするのは一時だけ。しばらくすると、またすぐに痛みがぶり返してしまうはずです。肩もみやマッサージは対症療法に過ぎず、再発を防ぐことはできないと先生はいいます。

    それどころか、本来は伸ばしてはいけない筋肉をストレッチしてしまうと、時間とともに逆に筋肉が固くなり、コリや痛みが悪化してしまうことも。マッサージにいたっては、体を支える役割を果たしていた筋肉をゆるめてしまい、バランスが崩れてガタガタになってしまうこともあるようです。

    安易なセルフケアは、じつは危険な行為でもあったのです。

    「サボっている部分」を働かせれば、痛みは改善する

    image via shutterstock

    そもそもなぜ、肩こりや腰痛といった慢性的な痛みが発生するのでしょうか。

    財前先生はそれを、体に「サボっている場所」と「がんばっている場所」があるからだ、と表現しています。

    先生によると、人間の身体は無意識に、常に動きやすいほう、動きやすいやり方を選択して動いているのだそう。そのため、いつの間にか体の使い方にクセができてしまいます。

    動かしにくい筋肉や関節は使わなくなり、「サボる」部分になっていく。その分、動きやすい筋肉や関節に大きな負担がかかり、そのアンバランスがコリや痛みをもたらすのです。

    「サボっている」ところを働かせれば、がんばりすぎている部分の緊張がゆるみ、コリや痛みは減っていきます。ですから痛みやコリを解消するベストな方法は、サボっている部分をちゃんと働かせるようにするだけでいい。正確にいえば、「治す」より「働かせる」ということになります。

    (『やってはいけないセルフケア』64ページより引用)

    つまり肩こりや腰痛を改善したいなら、まずは自分の体の使い方のクセを把握しなくてはいけない、ということ。

    そのために財前先生が提案するのが、自分の動きの「パターン」をチェックしたうえで、よりニュートラルな動きへと改善していく、「N-EX(ネックス、Neutral motion Exercise)」というエクササイズです。

    ポイントは、自分のクセに合わせた動きをすること

    画像はイメージです。 image via shutterstock

    「N-EX」で最初に行うのは、自分の体の動かし方のクセを知るためのチェックテスト

    上半身4種類、下半身3種類の簡単な動きをすることで、上半身(呼吸のしかた)と下半身(主に太ももの使い方)の特徴を知ることができます。これを財前先生は、「パターン」と呼んでいます。

    これまで腰痛や肩こりの解消法として、さまざまなマッサージやエクササイズが紹介されてきました。それらと「N-EX」が大きく違うのは、人それぞれのクセに合わせた不調解消エクササイズである、ということです。

    「パターン」に合ったエクササイズをすると、動きのバリエーションが増え、「サボっている」部分をうまく働かせられるようになります。その結果、コリや痛みのない「動かしやすい体」を取り戻すことができるのだそう。

    「パターン」と合わない運動はかえって体の動きを悪くしてしまうのですが、どんな動きが自分に合わないのかを知ることもできます。

    実際にチェックテストをやってみたところ、筆者の場合は意識的に息を吐くような運動や、膝を前に上げる動き、内転筋群を鍛えるトレーニングなどをすると、体の動きが悪くなることがわかりました。

    逆に、息を吸うこと、肩甲骨を寄せて胸を開くことを意識すると、動きがよくなるとのこと。エクササイズ後はびっくりするほど前屈がしやすくなったり、重かった肩が軽くなるような感覚があり、悩みだった肩こり解消の糸口をつかんだ気がしています。

    その場しのぎの肩もみやマッサージではなく、毎日の「身体の使い方」を変えることが、肩こりや腰痛改善の近道といえそう。ぜひ本書を参考に、自分の体のクセをチェックしてみてください。

    やってはいけないセルフケア 肩こりは肩をもんでも治りません

    1,404円

    購入する

    身体のゆがみ、気をつけよう

    美しいプロポーションと健康の土台。骨盤の鍛え方 #まとめ

    からだの不調やゆがみをリセット。美人は寝姿勢でつくる。

    『やってはいけないセルフケア』

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/03/187738book_selfcare.html
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。