桜が咲くと、本格的に春になったことを感じますよね。昔から季節や自然を暮らしに取り入れた私たち日本人は、この時期になるとごく自然に、桜の花を連想させるピンク色を洋服や小物に取り入れているように思います。
でも、そのピンクは今ではほとんどが化学染料を使って染められているもの。それって本当に自然を取り入れているって言えるの?と疑問がわきます。
そんなふうに思っていたところ、東京スカイツリーのすぐ近くの「蔵前」でホンモノの桜から草木染めができる体験教室「天然素材のストール、春の桜染め体験」を見つけました! このワークショップの一番のポイントは、染料も染める素材も100%天然ということ!
染めに使うのは花びらでなく「つぼみのついた小枝」
さて、桜染めといったらどんなものを想像しますか? 実は単にさくらの花びらを使って染めるわけではありません。あのきれいなピンク色は、花びらを集めて染めても再現できないのだそうです。
そのため、桜染めに使うのは、花の咲く前のつぼみのついた小枝。それを小さく切り、40日にも渡って煮出したり冷ましたりしてやっと色が抽出できるのだとか。染めの原液にするには、さらに熟成が必要といいます。桜から同じ色を手に入れようとするのには、こんなにも手間がかかるんですね。
染めるストールも100%天然素材!
このワークショップで染めるのは、麻100%のストール。京都の織物メーカーさんが30年以上も前の織機を使って丁寧に織ったこだわりのものです。それを桜で染めるので、100%天然素材。使い心地の気持ちよさは言うまでもありません。
草木染めは、染める素材や、温度や湿度によっても仕上がりが変わるといいます。だからこそ自分だけのオリジナルのものが作れるのも魅力。使うたびに風合いも出て、長く愛着のある一枚を手にできそうです。
[天然素材のストール、春の桜染め体験]
日時:2013年4月2日(火)13:30~
会場:〒111-0051 東京都台東区蔵前4-14-12 1F
最寄り駅:都営浅草線蔵前
・麻のストール(草木染め体験付き)
参加費:6,300円
・麻のストール+シルクの5本指靴下(草木染め体験付き)
参加費:8,400円
所要時間:80分程度
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(杉本真奈美)