感情が美肌を左右する！ 五臓＆七情で読み解く肌診断

「肌は内臓の鏡」といわれますが、漢方でも同じことがいえます。漢方でいう五臓とは、「肝・心・脾・肺・腎」にあたり、それぞれの臓器の不調が肌にも現れるといわれています。この五臓はおもしろい事に、感情を表す七情「怒・喜・思・悲憂・驚恐」にも密接に関係しているんです。

さて、ここで美肌の条件について考えてみたいと思います。
一般的にあげられるのが、以下の5つ。

ハリ／ツヤ／血色がいい／キメが細かい／シミ・ソバカスが少ないない

今回は、この美肌のポイントと、「五臓」「七情」との関係性についてご紹介します。これを見れば、いま肌に出ている不調が、どの臓器や感情に影響されているのか、潜在的な可能性を把握することで、ライフスタイルを見直すきっかけになるはずです。

肌のハリが低下している方

＜影響する臓器＞乾燥により肺の機能が低下
＜影響する感情＞悲しみ、憂い

★そんな時は......カラダをうるおす食材がおすすめ！
苺、小松菜、アスパラガス、百合の根、白きくらげ、松の実、豚肉、牡蠣、卵、牛乳、チーズ、クコの実など

肌ツヤを低下している方

＜影響する臓器＞肝の機能低下
＜影響する感情＞怒り、ストレス、イライラなど情緒に関係する情

★そんな時は......血を養う食材がおすすめ！
ホウレンソウ、にんじん、黒ゴマ、イカ、赤貝、すっぽん、ぶどう、クコの実など
気の巡りを良くする食材がおすすめ！
そば、グリンピース、玉ねぎ、大根、蕪、韮、にんにく、柑橘、ジャスミンなど

肌の血色を悪い方

＜影響する臓器＞心の不安定
＜影響する感情＞喜び

★そんな時は......血の巡りを良くする食材がおすすめ！
黒きくらげ、青梗菜、酢、少量の酒など

肌のキメを荒くなってきた方

＜影響する臓器＞脾（ひ）の機能低下
＜影響する感情＞思い悩むこと

★そんな時は......カラダに不必要な水分を取り除く食材がおすすめ！
ハト麦、あずき、とうもろこし、冬瓜、ナズナ、空豆、サトイモ、海藻類、さくらんぼなど
カラダの元気のもとを作る食材がおすすめ！
いんげん豆、干椎茸、栗、きゃべつ、カリフラワー、芋類、米類、など

シミ、ソバカスが多い方

＜影響する臓器＞腎の機能低下
＜影響する感情＞驚き、恐怖

★そんな時は......カラダを温める食材がおすすめ！
黒豆、黒ゴマ、クルミ、海老、栗、長芋、フェンネル、八角、クローブ、杜仲、ハスの実、クコの実など

肌は「内臓の鏡」だけでなく、「感情」も反映しています。ライフスタイルを振返ると同時に、肌のコンディションに相応しい食材を摂りいれるなど参考にしてみてください。

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（余慶尚子）

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