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「念のために言っておきますと、ときどき物忘れがあるのは、ごく普通のことです。年をとればとくに」と話すのは、ミシガン州立大学の神経科医で神経筋医学部長のアミット・サチデフさん。

サチデフさんによると、「脳は年をとると、縮んではたらきが遅くなりますから、大半の人が、年齢とともに記憶力が少しは変化するでしょう」。知り合いの名前を忘れる(でも、身近な人の名前は忘れません)、何をしに冷蔵庫に来たのか忘れるなどは、記憶力の問題としてごく正常です。

「でも、記憶が抜け落ちるのがはなはだしかったり、頻繁だったりするなら、認知症の初期サインかもしれません」とカリフォルニア州サンタモニカにあるパシフィック神経科学研究所の神経科医、バーナ・R・ポーターさん。仕事や趣味、社会活動、家族関係、請求書の支払いなどで問題が起きるかもしれないそう。

認知症から死につながる、3つの要因とは?

認知症チェックリスト

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次のどれかが当てはまるなら、医師の診察を受けるようポーターさんはすすめています。

同じ質問を何度もする 話しているときに言葉/語句や、何を考えていたかを忘れる 「ソファ」の代わりに「いす」と言うなど、会話で間違った言葉を使う 毎日の雑用や用事(例えば、請求書を払う、メールを管理する)を終えるのに時間がかかるようになる 家の中で物を間違った場所に置くことが多い 慣れている辺りなのに、歩行中または車を運転中に道に迷う はっきりした理由もなく気分、人格、行動が突然、または説明もなく変化する

認知症は予防できる?

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認知症については、その原因も含めて、専門家でもわかっていないことがまだたくさんあります。

でも、ポーターさんによると、次のような行動は認知症のリスクを下げる可能性があると一般的に考えられています。

定期的に運動する 社会的な関わりを持ち続ける MINDダイエット(とくに葉物野菜、全粒穀物、魚に重点を置いた食事法)のようなヘルシーな食事をとる 脳に刺激を与え続ける 規則正しい睡眠をとる ストレスを管理する

結論:

認知症のサインが現れ始めたら、医師の診察を受けることが大切です。

「認知症とわかって治療を受けるのに、早すぎることも遅すぎることもありません」(メリルさん)

記憶力を衰えさせないために

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訳/STELLA MEDIX Ltd.

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