そこで、「女性らしい体をつくる要はお尻」だとパーソナルトレーナーの岡部友(おかべ とも)さんは言います。30日間、1日2種類の“尻トレ”を行なうだけで変化を感じられるのだとか。
岡部さんは、テレビでも話題の人気パーソナルトレーナー。著書『桃尻トレーニング30days』(主婦の友社)には、アメリカで運動生理学と解剖学を学び、現在、女性専用のフリーウェイトジムを経営する岡部さんのオリジナルメソッドがたくさん詰まっています。
お尻のトップが上がれば、印象も変化
体のラインを変えるなら、まず脂肪を落としてやせるべきでは?
ついそう思いがちですが、岡部さんによると、むしろ女性らしい体をつくるには、脂肪が不可欠なのだそう。ほどよい脂肪がついていてメリハリのある体、つまりウエストとお尻の高低差が女性らしさをつくるのです。
そこで注目すべきが“尻トレ”。その理由は、お尻を鍛えてボリュームをもたせることでウエストとのメリハリがつくから。
(トップは)お尻の最も厚みのあるところ。この位置でお尻や後ろ姿、横から見た印象は大きく変わります。
『桃尻トレーニング30days』17ページより引用
トップの位置が上がると、お尻全体が引き上がった印象になると言います。
そのためには、お尻の上部に筋肉をつけることが重要。そこで本書には、お尻の上部を鍛えるエクササイズが多数紹介されています。
また、尻トレにはボディメイクのほか、動きやすい体をつくったり、腰痛やO脚、X脚の解消など不調改善できるメリットもあるそうで、嬉しいことばかり。
まずは脂肪を落として……と考えていたけれど、女性らしい体をつくるには、ただ単に「脂肪を落とすこと、やせること」をすればいいわけではないと知り、目から鱗が落ちる思いです。
自宅のリビングでできる
でも、お尻を鍛えるなんてキツそうだし、結果が出るのはかなり先になりそうな予感。手軽に続けられるかどうかも重要です。
岡部さんは「30日間で、眠っていたお尻の筋肉は目覚める」と言います。本書では30日分のプログラムが紹介されており、ほとんどの動きがリビングなどの限られたスペースでも簡単に行えます。
出勤前後や家事の合間など好きなタイミングで行なえるので、ライフスタイルに合わせて実践できます。さらに、1日にこなすメニューは、たったの2種類。毎日違うトレーニングのため、飽きずに続けられそうです。
『桃尻トレーニング30days』では、桃尻を目指して鍛えた20代から40代の女性のお尻が、明らかにアップしている様子が見られました。ボディラインの変化は年齢とともに諦めがちだけれど、まだ間に合うかもしれないとさっそく始めたくなります。
ポイントは、動かす筋肉を意識すること
そこで、多く紹介されているお尻の上部を鍛えるトレーニングの中から「お尻マーチ」を実際に体験してみました。「筋肉の伸び縮みを意識することが桃尻をつくる近道」という岡部さんの言葉通り、筋肉の動きを頭の中で意識し、感じます。
「お尻マーチ」のやり方
1. お尻を引き上げる
あおむけになり、ひざを立てておなかに力を入れながらお尻を引き上げる。
2. 左右の足を交互に上げる
1の姿勢からお尻が下がらないようにしながら、右足、左足と行進するように交互に上げる。姿勢は、常に胸からひざまで一直線の状態を維持する。
『桃尻トレーニング30days』(主婦の友社)より抜粋初心者なので、この動きを左右交互に20回行いました。所要時間は3分ほどで、あっという間に完了。
10回を超えた辺りからだんだんとキツくなってきて、胸からひざまでを一直線に保つのに、もう必死。お尻に効いている感覚があり、これは続けたら成果が出るだろうと期待感が高まります。
ほかにも、適度な負荷をかけるエクササイズバンド(トレーニングゴムバンド)を使った動きも多数紹介されており、お尻への効き目がさらに意識しやすくなります。本書はQRコード付きで、動画により動きが確認できるため、正しいフォームでトレーニングを学べるのもいいところ。
1か月後には、丸くプリッとした桃のようにきれいなお尻とメリハリのある体に変わるかと思うと、今から楽しみです!
1,404円
キュッと、ヒップアップ!
[ 桃尻トレーニング30days ]image via shutterstock, 主婦の友社(「お尻マーチ」画像)