慈善事業や支援活動に熱心なことで有名な、女優オプラ・ウィンフリーと英国王室のハリー王子。そんな二人が、Apple TVにて2020年に配信されるメンタルヘルスのドキュメンタリーシリーズを共同制作することになりました。

サセックス公爵ハリー王子はインスタグラムに本ドキュメンタリーの詳細を投稿し、このメンタルヘルス番組の趣旨を明かしました。人々に「私たち一人ひとりが抱えている問題について、正直に話してもらいたいんです。そして、単に生き抜くだけでなく成功していくためのツールを、どう身につけたらいいかについて話し合いたい」と語っています。

ハリー王子もメンタルで悩んだ

ハリー王子自身もメンタルヘルスの問題を抱えていた時期があり、過去にその経験を公表しています。2017年にはメンタルヘルスへの偏見を払拭しようと、英国王室基金による慈善団体「Heads Together(ヘッズ・トゥギャザー)」を立ち上げました。

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The Duke and Duchess of Sussexさん(@sussexroyal)がシェアした投稿 - 2019年 4月月10日午前2時58分PDT

「私は、良好なメンタルヘルス、つまりメンタルフィットネスこそ、力強いリーダーシップ、生産的なコミュニティ、そして目標に向かって邁進する自分につながる鍵だと信じています」とハリー王子。

「私たちはこのシリーズがポジティブで、啓発的かつ包括的な番組になることを願っています。深い暗闇から抜け出す比類なき人間精神の話を世界中から集めて共有し、自分自身や周りの人をより深く理解するための機会を提供したいと思っています」

メディアの女王オプラがハリー王子をスカウト

オプラ・ウィンフリー image via shutterstock

オプラは米TV番組『CBS This Morning』に出演した際に、「世界が抱える重要な課題とは何か」という質問をハリー王子に投げかけたと明かしました。

「彼は課題は2つあると言ったわ。気候変動と、メンタルウェルネス・メンタルフィットネス・精神・健康だと話していました」とオプラは話します。そこでオプラはApple TVでメンタルヘルスに関する新シリーズを制作中であることをハリー王子に伝え、参加したいか聞いたそうです。

「彼は、最後に『もし何か私に手伝えることがあれば……』と言ってくれたわ」とオプラ。二人はロンドンで密かにミーティングを重ね、プロジェクトを進めてきました。

「私たちはこの番組によって、偏見を減らしていけたらと願っています。人々に一人じゃないということを知ってもらい、メンタルヘルスについて率直に話してもらいたい。そして、自分自身や友人のメンタルヘルスへの気づきを促していきたいんです」(オプラ)

オプラはポッドキャスト番組『Oprah's SuperSoul Conversations』を通して、メンタルヘルスやウェルネスの問題について取り上げてきました。この番組では、最高の自分を引き出す方法を知っている、健康分野におけるソートリーダー(思想的指導者)達とのインタビューを特集しています。オプラはさらに、うつ病や統合失調症と診断された親しい友人が何人もいることも告白しています。

「いろいろなことを明らかにしていきたいわね。そして、人々の人生を変えていきたい」とハリー王子のインスタグラムにコメントを残したオプラ。そうなることを期待しつつ、配信を楽しみに待ちましょう!

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訳/Seina Ozawa

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