胃腸を傷つける生活習慣は、食べ過ぎ・飲み過ぎだけではありません。日本人に多い消化管のがんを防ぐためにも、胃腸のケアは重要。予防医学医の奥田昌子さんが教える「胃腸を最速で強くする方法」を、毎日ひとつずつご紹介します。 images via shutterstock

下痢になると体が弱ることを心配して、すぐに下痢止めを飲む人がいます。しかし下痢は本来、細菌、ウイルスなどの有害なもの、体の負担となるものを追い出すための反応です。下痢止めはやむを得ない場合にとどめ、水分を摂取しながら2~3日静かに過ごすようにしましょう。

水分摂取にもコツがあります。下痢のときは腸で水分を十分吸収できなくたるため、トイレから出たら水をコップ1~2杯、ゆっくり少しずつ飲んでください。

水を飲むと下痢がひどくなると心配する人がいますが、よほど飲み過ぎなければ問題ありません。ただし、冷たい飲み物は腸の粘膜の刺激になるため、夏は常温で、冬は少し温めるとよいでしょう。

下痢は腸の病気や食中毒でも起こります。下痢が3日以上続く、便に血が混じっている、吐き気や発熱がある、同じものを食べた人がやはり下痢を起こしているなどの場合は、すぐに病院を受診してください。

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「胃痛の原因はストレス」「ヨーグルトで便秘が治る」――そんな誤解をしていませんか? 人間の体は巨大な一本の管=消化管でできているのに、私たちは驚くほどその実態を知りません。本書では強い消化管をつくるために欠かせない食事や生活習慣を、日本人の体質を研究する予防医学医の奥田昌子さんが解説。なぜ日本人は「胃腸が弱い」のか、その秘密を紐解きます。

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