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食品業界のプロが選ばない、9種類の「調味料と保存食品」
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食品業界のプロが選ばない、9種類の「調味料と保存食品」

2019-08-15 06:30
    image via shutterstock

    食品はかしこく選びたいもの。

    世の中は、便利で手軽な食べ物に溢れていますが、体にあまりよくないものが出回っているのも事実。食品業界内部の裏事情を知っている人たちは、食べるのをあえて避けているよう。

    そうした食品業界内部に精通する人たち、つまり農薬、遺伝子組み換え(GMO)、動物虐待、社会的不正、不健康な食べ物などをなくすため日々尽力している人たちに、便利だけれどよくない食べ物と、代わりに食べるとよい食材を聞きました。今回は、調味料と保存食品です。

    マーガリン、ベーコンなど、朝食向きの食品はこちら。エビ、鶏手羽など、肉・魚・野菜はこちら

    1. トマト缶

    缶詰の樹脂コーティングにはビスフェノールA(BPA)と呼ばれる合成エストロゲンが含まれ、生殖機能障害や心臓病、糖尿病、肥満などさまざまな病気につながると言われています。研究によれば、ほとんどの人が、精子産生の抑制や動物の卵の染色体損傷を引き起こすとされる量以上のBPAを体内に持つことが判明しています。

    「トマト缶1リットル分には50mcgのBPAが含まれ、これは体に影響を及ぼす量です。特に若い人は大きく影響を受けます」とコロンビア州ミズーリ大学で生物科学を教える、フレデリック・フォン・サール教授は言います。「私はトマト缶には近づかないようにしています」

    対策:BPAによる体への悪影響を避けるため、樹脂コーティングがされていないガラス瓶に入ったトマトを購入するといいでしょう。

    2. パスタ

    多くの人が食事で精製炭水化物を過剰に摂取していますが、その大きな原因のひとつがパスタです。精製炭水化物は基本的に栄養価がそぎ落とされています。

    「精製炭水化物の摂りすぎによる糖尿病などの血糖値の問題も心配ですが、一番危険なのはこれらの過剰摂取によって生じる炎症の量にあります」と季節性アレルギー対策をまとめた本『Dr. Psenka's Seasonal Allergy Solution』の著者、ジョナサン・センカ 医師は警告します。

    対策:野菜スライサーを購入して、パスタの代わりに低炭水化物食材を取り入れてみて。きっと元には戻れなくなりますよ!

    3. 米粉

    グルテンフリーの食材が必ずしもいいとは限りません。なかには体重増加につながるものもあるんです。そのひとつが米粉です、と小麦抜きダイエットWheat Belly 10-Day Detoxを考案したウイリアム・デイビス医師は言います。

    「米粉はグルテンフリーに加工された食材によく使われています」と注意を促すデイビス医師。「健康にものすごく悪く、体重減少はまったく期待できません。体重増加や炎症などに直結し、場合によっては症状がひどく悪化する可能性があります」

    対策:体に悪い材料を使っておらず、血糖値を上昇させないグルテンフリーやグレインフリーの商品を開発した生産者も確かにありますが、まだ少数です。より健康にいい食材としては、ココナッツフラワー(ココナッツ粉)、アーモンド粉、チアシードなどがあります。

    4. 人工甘味料

    皮肉なことに、人工甘味料の摂取は、普通の砂糖と同じくらいウエストラインに悪影響を及ぼすとする証拠が多く示されています。

    出版社Rodale Inc.のCEOで『Organic Manifesto』の著者、マリア・ロデールさん曰く、「人工甘味料は自然に反するもので、オーガニックではありません。ひどい味で、体にいろいろな悪影響を及ぼします。誤った期待に惑わされ、短期的思考に陥ってしまいます」とのこと。

    対策:白砂糖も健康にいいとは言えません。代わりに栄養価の高い甘味料を少量摂取するのがいいでしょう。ハチミツ、モラセス(糖蜜)、メープルシロップなどビタミンやミネラルが豊富に含まれる甘味料を使ったり、自家製のヘルシーな甘味料を作った方が、ずっと健康にいいと言えます。

    5. 食卓塩

    食卓塩の原料は健康的な海塩ですが、その後行われる過剰な加工処理によって、体によくない最悪の食品へと変わってしまいます。メーカーがミネラル成分をすべて除去して、およそ650℃で加熱するため、塩の化学構造が完全に変わってしまうのです。

    対策:風味を加えたいなら、加工されていない天然のケルト海塩やヒマラヤ岩塩を使ってください。骨の強化、認知機能の改善、pH値の調整効果など多くの健康メリットが得られるはず。

    6. 合成着色料

    いくつかの小規模研究で、合成着色料が子どもの多動性障害や動物のがんに関連している可能性が示されています。

    だから合成着色料を避けている、と米公益科学センター執行役員のマイケル・F・ジェイコブソン博士は言います。赤色3号はラットのがん発症の要因となり、黄色5号黄色6号には発がん性汚染物質が含まれている可能性があります。

    合成着色料は多くの場合、化学調味料や天然調味料と一緒に、食べ物を実際よりもヘルシーに見せるために使われています。

    対策:パッケージ食品を購入する際は、毎回ラベルをよく読んで。合成着色料は意外なところで使われていることもあり、チーズやヨーグルトなど健康的な食品に含まれる場合も。うれしいニュースとしては、一部の企業では食品から合成着色料を排除する傾向が広がっているようです。

    7. 植物油

    ヘルシーなサラダに炎症性の油をかけてしまっては台無しです。

    「市場に出回っているサラダドレッシングの多くには、キャノーラ油や大豆油が使われています。この2つは遺伝子組み換え作物を使い、炎症を誘発しやすい油として代表的なもの。避けるべき食材です」とダイエット本『The Micronutrient Miracle』の著者、ジェイソン・カールトン博士と看護師のミラ・カールトンさんは言います。

    ミラさんによると、オーガニックのものでさえ、炎症誘発性のオメガ6とオメガ3のバランスの崩れにつながり健康に悪いと言います。

    「コーン油、大豆油、キャノーラ油、ベニバナ油(サフラワー油)、綿実油などの有害な加工法によって、健康的な細胞機能を破壊する酸化分子を体内に取り込んでしまうことになります」とミラさんは説明します。「結論として言えるのは、これらの油は不健康で、いくら安くても買うべきではないということです」

    対策:エキストラバージンオリーブオイルまたはココナッツオイルを選ぶのがいいでしょう。それ以外で安全なのは、ピーナッツオイル、ごま油、アボカドオイル、マカダミアオイル、亜麻仁油、魚油。

    お好みの油を、お気に入りのハーブ、ニンニク、赤ワインビネガーなどと混ぜれば、自家製イタリアンドレッシングのできあがりです!

    8. アガベ

    天然の甘味料アガベは健康にいいともてはやされていますが、信じてはいけません。確かにGI値は低いのですが、実はフルクトースが高い食品です。これはもっと悪質です、と『果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』の著者、ロバート・ラスティグ医師は説明します。

    「フルクトースによる細胞損傷は、グルコースの7倍です。フルクトースは7倍の速度で細胞タンパク質に結合し、100倍の酸素ラジカル(細胞を傷つける過酸化水素など)を発生させます」とラスティグ医師。

    さらに、フルクトースは肝臓で脂肪に変換され、2型糖尿病など代謝性疾患の発症の引き金になります。「GI値は関係ありません。GI値に関わらず、フルクトースは体に害を及ぼします。アガベネクターにはドクロマークを付けるべきです」

    対策:甘いものを過度に求めないよう、味覚を鍛えて。甘いものが食べたくなったときは、低糖質フルーツを食べるのがおすすめです。

    9. インスタントラーメン

    学生の常食インスタントラーメンですが、MSG(グルタミン酸ナトリウム)などの成分により、過剰な食欲が出やすくなるうえ、つらい片頭痛をも引き起こします。

    対策:カップ麺に含まれるMSG(違う呼び名でごまかされている場合もあります)などの悪い成分を避けて、少しでも栄養を足すには、オリジナルのヘルシーヌードルレシピを考えてみるのがよさそうです。

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    The Editors of Prevention/50 Foods You Should Never Eat, According to Health Experts/Seina Ozawa(翻訳)

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/08/195924pvn_50foods3.html
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