もし、いつか子どもが欲しいと思っているなら、考えておきたいのが「どこで産むか」「どうやって産むか」ということ。

予定もないのに気が早いと思う気持ちもあるけれど、いざ妊娠したときに自分が望んでいる方法を選ぶことができない......なんて悲しいことはできたら避けたいもの。そのためには今から"産み方"を考えておくことは大切なのかもしれません。


日本古来の出産方法はフリースタイル!

今では9割以上の人が病院で出産し、欧米の影響からか、無痛分娩など出産に医療介入するこも珍しいことではなくなりました。それとは逆に、医療の力を借りずに自分の力で産むのが、日本古来の出産方法「アクティブバース」です。出産というと、分娩台で足を広げた姿勢を思い浮かべるかと思いますが、アクティブバースの基本はフリースタイル! 自由な姿勢を取りながら自分のペースで出産でき、より自分で「産む」ことが実感できるそう。

横向きの「側臥位(そくがい)」、仰向けで足を広げる「仰臥位(ぎょうがい)」、しゃがみこむ姿勢の「坐位・半坐位」、犬のような「四つん這い」、腰を下ろして両足を開いて抱え込む「マックロバーツの体位」、お相撲さんの仕切りのような姿勢の「スクワット」、立っている「立位」などがあるそう。

側臥位はおなかが大きくても楽な姿勢で、下腹部や腰がリラックスできるし、腰痛が辛い人には「四つん這い」が適しているとも言われています。実は、世界保健機関(WHO)が発行した「正常出産のケアの実践ガイド(1996)」にも、「出産の始めから終わりまで、姿勢と動きを自由にすること」と記されているんです。もちろん、アクティブバースも自由な出産のひとつ。


アクティブバースを望むなら、今から準備を

そんなアクティブバースの関心の高まりから、妊婦一人ひとりのペースを大切にする助産院での出産が注目されつつあります。とはいえ、誰もが助産院を選べるわけではありません。出産には危険がともなうものなので、特に糖尿病や心臓病などの持病がある方は、リスクが高いので助産院では難しいといわれています。また、年齢を理由に助産院での出産を断られてしまうケースもあります。

そこで、今から準備できるのが身体づくり。「母体が健康なら、年齢にとらわれることはない」とベテランの助産師は言います。できるだけ自然な方法で出産したいと考えるなら、妊娠する前から野菜を中心とした食事をしたり、ウォーキングやヨガなど適度に運動をしたり、身体を冷やさないようにしたり、早寝早起きをするなど規則正しい生活が大切とのこと。

妊娠出産することを今から考えるなんて気が早い、なんて思わずに、今からできることは準備しておくのが得策です。

取材協力:松が丘助産院
参照元:赤ちゃん妊娠出産ナビ

photo by Thinkstock/Getty Images

(杉本真奈美)

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