「体重をはかる」と痩せるのはなぜ?
谷口さんいわく、体重測定をダイエットに活かすコツは、ダイエットアプリなどを利用して「変化を見える化する」こと。体重が増え始めたら生活を見直し、減り始めたらそのうれしさをモチベーションにして、さらにがんばる。小さな増減をキャッチして行動に反映することで、ダイエットが成功しやすくなるといいます。
そして「体重をはかる」という行為そのものも、減量の後押しになるのだそう。
体重を測らなきゃ!というプレッシャーが、私たちの毎日に程よい緊張感を与えてくれます。(中略)食べ過ぎや飲み過ぎを抑えやすくなったり、少しの時間でも身体を動かしていこうと意識し始めたり……減量を後押ししてくれる行動を無意識のうちにチョイスしやすくなりますよ。
(「Diet Plus」より引用)
とはいえ、日々の数値に一喜一憂することはありません。食事の量やお通じの量、女性なら生理周期などのホルモンの変化により、体重が増減するのは自然なことだそう。長いスパンで見たときに、体重が右肩下がりになっていればOKです。
体重測定のベストタイミングは?
体重測定をするタイミングは、谷口さんのおすすめは「朝」とのこと。
体重は、測定前に食べたり飲んだりしたものの量によって大きく影響が出ます。そのため測定するタイミングは、なるべくお食事の時間帯から遠い「起床時」がベスト。起床直後にトイレを済ませたタイミングが、毎日の条件が一定となりやすくおすすめです。
(「Diet Plus」より引用)
朝は忙しくて余裕がない人は、都合のよい時間帯で大丈夫。その場合も、なるべく毎日同じ時間帯に、同じ服装(できれば裸)ではかることが大切です。
特別な運動や食事制限をしなくても、体重をはかるだけで“ヤセモード”に入れるのはうれしいかぎり。無意識のパワーも利用しながら、夏にむけて体をシェイプしていきましょう。
まだ間に合う!
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谷口美希(たにぐち・みき)さん
管理栄養士。大学で栄養学を学び、卒業後は管理栄養士として老人ホームや健診センターに勤務。現在は、特定保健指導やオンラインでの栄養指導、コラムの執筆などに携わり、栄養面からたくさんの方の健康を支えていくことを目指している。
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