ヨガ教室などを通して、瞑想の経験がある人は多いと思います。毎日の生活に瞑想を継続して取り入れたいと思ってトライするものの、「あっ、メールの返信するの忘れてた!」とか、「部屋の掃除をしなくては......」など、色々な考えが絶え間なく頭の中を駆け巡って落ち着きません。日常、私たちの頭の中は、常に何かを考えていて、何も考えずからっぽにすることは本当に難しいと感じています。


瞑想は、「修行」ではなく「掃除」と考える

「瞑想のすすめ」という本によると「瞑想とは、頭の中の整理術」と書かれています。つまり瞑想とは、「修行」でも「悟りをひらく」ことでもなく、いつもの「考える」行為をやめて、「思考の種」などで散らかった頭の中をすっきりとクリーンにしてあげることなのだそうです。なるほど。掃除が苦手だから、瞑想も苦手なのかしら......と思いながら読み進めていくと、「頭の中がすっきり片づいていると脳が活性化されて、作業の効率がグンとアップする」とあります。それこそが、まさしく私が求めていたことでした!


心だけでなく、体にも良い瞑想

さらに、瞑想をすると心だけでなく、体にもうれしい変化が起こるそうです。心には、自分の思考の悪いクセに気づくようになったり、ストレスに強くなるといった効果が。体には、血行がよくなる、体のゆがみが改善されるといった効果が期待できるのだとか。これは、やっぱり取り入れなくては! とトライしてみました。

瞑想では、「集中」「気づき」「棚上げ」という三つの手順を繰り返すことで、頭の中にある考えを整理し、片づけていきます。
「瞑想のすすめ」より引用

瞑想中に頭が他のことを考えてしまうのは自然なことで、それを自覚して「気づき」を得たら、それ以上は深く考えようとはせずに「瞑想が終わったら考えよう」と手放して「棚上げ」の作業をすることが大切だそうです。そしてマントラを唱えることで、「集中」をしていきます。


瞑想は、毎日続けることが大切

この本で紹介されている瞑想の流れは13ステップ。所要時間は10~15分程度です。実際に瞑想してみると15分というのは意外と長く、5分しかもたなかったりしましたが、なんとか15分もたせようなどとは思わなくていいそう。それに、5分だけでも頭がすっきりして十分効果を感じることができました。夜寝る前にやってみたのですが、深い腹式呼吸と共に行うのでリラックスできて、いつもよりストンと気持ちよく眠りにつけるような気がしました。でも、一人で瞑想を行っていると、「このやり方で合っているのかな?」と不安になることも。

まずは「合っているか」にはこだわらず、日々焦らず、続けてみましょう。そして、「成功させたい!」と強く願望しすぎたり、「何か楽しいことが起こるかも」などと期待しすぎないこと。本来の「頭の中の整理整頓」があってこそ、さまざまな効果が生まれることをお忘れなく!
「瞑想のすすめ」より引用

いつでも、どこでもできるうえに、心にも体にもたくさんの良い効果をもたらしてくれる瞑想。もちろん、毎日続けていきます。

瞑想のすすめ
監修:宝彩有菜
発行:池田書店
定価:1,260円(税込)

photo by Thinkstock/Getty Images

(中澤小百合)

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