• このエントリーをはてなブックマークに追加
ランニングで社会にいいことができちゃう。「プロギング」と、新アプリ「ノルク」を体験してきた
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

ランニングで社会にいいことができちゃう。「プロギング」と、新アプリ「ノルク」を体験してきた

2021-12-03 18:00
  • 1
11月のよく晴れた土曜日、街や公園とランナーのこれからの関係性を考え、新しいランニングカルチャーを探るイベント「NB TEST RUN SHIBUYA」が、東京・代々木公園を拠点に開催されました(開催:2021年11月6日/主催:ニューバランスジャパン、渋谷未来デザイン、代々木公園サービスセンター)。

1日を通じてさまざまな催しが行われた中、MYLOHASは「走ることで街に還元」をテーマに掲げた「プロギング」のイベントに参加。

果たして、耳慣れない「プロギング」とは? そもそも「走ることで街に還元」って?

もとはランニング好きながら、ここ1年さぼりまくりだった筆者。「ほかのランナーについていけるかな……」と不安いっぱいで参戦しましたが、結論から言うと、「プロギング、めちゃくちゃ楽しかった!!」です。

当日の様子をレポートします。

「走ることで、街に還元できること」って何がある?

朝9時、参加者は代々木公園パノラマ広場に集合。まずはトークセッションが行われ、ランナーが街に何か還元できることはないのか、みんなで考えることに。

登壇したのは、ニューバランスジャパンの小澤真琴さん、イーデザイン損保の茂谷逸平さん、モデルでタレントの三原勇希さん。司会はモデルでラジオパーソナリティの山本まさみさんが務めました。

左から、山本まさみさん(モデル・ラジオパーソナリティ)、小澤真琴さん(ニューバランスジャパン)、茂谷逸平さん(イーデザイン損保)、三原勇希さん(モデル・タレント)。

山本さんが、「どんなふうに街ランを楽しんでいるか教えてください。また、ランニングで街にどんな還元ができると思いますか?」と質問すると、登壇者からは以下のようなアイデアが。

「街ランは、普段は見落としがちな街の変化に気づけたり、新しい発見に出会えるのが楽しいです。街に還元できることとしてまず思い浮かぶのはゴミを拾いながらランニングする“ブロギング”といった、街をきれいにしながら走ること、でしょうか」(小澤さん)

「『ここのライブ最高だったな』など、当時の記憶をなぞる“思い出ラン”を楽しんでいます。街の魅力の再発見だけでなく愛着も増していきます。街ランをしたことで思い出したお店に再度行く、といった行動が還元になっているかもしれません」(茂谷さん)

「街ランはとにかく飽きないですよね。情報のリサーチやインプットにも役立っています。インターネット検索だけではたどり着けない、偶然の発見があるのも新鮮です。趣味のランニングが街のパトロールに貢献できていたらうれしいなと思います」(三原さん)

「ランニングで街に還元」という言葉に、一瞬「できることなんてあるだろうか?」と考えてしまいましたが、皆さんのお話に納得。お店に入ったりすることなら筆者も楽しく続けられそうです。

続いて、話題は「ランニングとアプリ」の話に。

コロナ禍もあり、大会連動型ランニングアプリや冒険ゲームと位置情報を組み合わせたアプリなど、運動や移動と連動するアプリに人気が出ましたが、この日話題に上ったのも「人々の移動」に関するアプリでした。

毎日の移動距離がリワードに変わる

この新しいアプリ「ノルク」は「移動をするとマイルがたまり、そのマイルをリワード(特典やサービス)にかえられる」というもの。開発元であるイーデザイン損保の茂谷さんが詳しく教えてくれました。

アプリ「ノルク」をダウンロードしてみる参加者。

「『ノルク』は、移動手段をマイルに変えるアプリです。移動は、徒歩、ランニング、車、電車、何を選んでもいいのですが、より健康的でエコな移動手段を選ぶことでマイルがたまりやすくなるんです。 たとえば車で1マイル移動したとします。もしもこのとき自転車を使っていたら5倍の5マイルがたまり、ランニングや徒歩だった場合は10倍の10マイルになります」(茂谷さん)

「まさに走ることで街に還元できるサービスですね!」と山本さん。貯まったマイルはリワードと交換できるそうです。

「交通環境の改善に貢献したい」という思いで開発されたそうですが、CO2排出量の少ない移動手段を選ぶきっかけにもなり、利用者が増えれば環境課題解決の一助にもなりそうですよね。

「ノルク」は今月12月にリリース予定とのこと。このイベントでは、テスト版の「ノルク」を起動しながらプロギングをしてみることになりました。

プロギング、思った以上に楽しいかもしれない…!

トークセッション終了後、いくつかのチームにわかれていよいよプロギングスタート。代々木公園をスタートし、青山・外苑前駅あたりで折り返して再び公園まで戻ってきます。

目の端でゴミを探しながら、スローペースでランニング。ゴミを見つけたら止まって屈み、トングで拾ってゴミ袋へ。入れたらまた立ち上がって走り出す──この一連の動作は下半身のよいトレーニングになりそう! ゴミを拾うために道端の小さな段差を細かく上り下りするのも地味に足にきます。

拾ったゴミの中でいちばん多かったのはタバコの吸い殻でしたが、中にはワインの空き瓶やビールの空き缶も。こういった“大物”とは、裏通りでの遭遇率が高めでした。筆者も含め、参加者たちは拾っているうちに楽しくなってきて、テンション高くプロギングに熱中。参加者である小学生2人組が先頭をきってゴミを集めていたのも印象的でした。

後半は余裕も出てきて、参加者同士で街並みについて話したり、小腹が空いてきたせいか、通りすがりのラーメン屋さんに目を奪われたりも(笑)。たっぷり街を堪能しながら走ることができました。

1時間ほどでゴール。参加者からゴミ袋を回収。予想以上のゴミが集まりました。

今回「ノルク」で貯めたマイルは、参加者全員分をあわせて代々木公園へドネーションすることに。これは公園内で使用するゴミ拾いグッズの購入にあてられるとのこと。このランのテーマである「走ることで街へ還元」、しっかり完遂できました。

プロギングは、仲間や家族と一緒だとより楽しめそうです。スローペースなので会話をする余裕もあり、ゴミを拾っているうちに話題が環境問題などに広がっていったりするのも新鮮でした。

走ることで街をきれいにすることができ、街の変化や起伏も楽しみながら、宝探しをする感覚。さらにノルクを使えば、宝ならぬマイルがたまり、環境保全にも役立ちます。ぜひ一度、体験してみてほしい新しいランニングスタイルでした。

取材・文/小木間 里

NB TEST RUN SHIBUYA

RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2021/12/nbtestrun.html
コメント コメントを書く

CO2排出量・・・自転車は徒歩の倍扱いなのか(涙)

No.1 30ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。