「CO2の削減」と聞くと、自動車やエアコンなどが思い浮かびますが、旅客機のCO2削減も航空会社の大きな課題となっています。自動車はエコカーやハイブリットカーが一般的になりつつありますが、旅客機は化石燃料以外の電気などの他のエネルギーで飛ばすことが難しく、排出量は年々増え続けているのが現状なんだそう。


機体の底がガラスでできた「グラスプレーン」


そんななか世界初の機体の底がガラスでできた旅客機「グラスプレーン」を発表し、話題を呼んでいる英国のヴァージン・アトランティック航空。実は、使用する燃料の面でも注目が集まっています。航空業のCO2削減に関してもまた、低炭素航空燃料を開発する世界初の取り組みが評価され「サスティナブル・バイオ燃料航空部門」を受賞しました。



石油以外の代替燃料が困難な中、製鋼所から排出されるガスを収集、発酵し化学的に転換してジェット燃料として利用する計画で中国とインドで設備を開発。この新たな燃料で上海―ロンドン間、デリー―ロンドン間をフライトするという具体的な計画も発表していて、2014年までに商業化する予定です。

さらにこの新燃料、50~60%ものCO2排出量が減らせると見込まれているそう。少し前に、EU内外を結ぶ旅客機のCO2削減の規制案(現在は凍結)が出された際、EUは日本の航空業界は3%ほどCO2排出量を減らす必要があると提示していたそうですが、それすら難しかったことを考えると、いきなり50%以上も削減とは驚愕の数字!

空飛ぶ気分を最大限に味わえる"グラスプレーン"にも、とても驚かされました。しかしそんなびっくり旅客機実現の裏で、エコな取り組みも、航空業界の先頭をきっていたとは「最大ではなく、一人ひとりに最高の航空会社」がモットーのヴァージンアトランティック、さすがです。新燃料で空を飛ぶグラスプレーンでイギリスまで行ける日がはやく来ますように!

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(若松真美)

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