あたたかくなって、アクティブに動き出したくなる季節がやってきました。
運動が少し苦手な人にも人気のあるのがヨガ。とくに呼吸法を重視する健康ヨガなど、一度は実践したことがあるという人も多いはず。
現在一般的に日本で実践されているヨガは、さまざまなポーズを取りながら、インナーマッスルを鍛えたり、体を柔軟にして、健康へ導くという効果があります。筋力をアップすることで、老化を予防したり、持久力アップも期待できて、疲れにくい体をつくることができます。今回ご紹介するのは、今までのヨガとは少し異なるヨガです。
ただ笑うだけの簡単ヨガ
それは、笑いヨガ。笑いヨガは、笑いの体操にヨガの呼吸法を取り入れたもの。難しいポーズや呼吸法をするわけではなく、運動が苦手な人でもできてしまう有酸素運動です。ただ笑うだけなのに、免疫細胞が活性化し、ヨガと同じようなストレス解消効果もあるのです。古典的なヨガの笑いの行とは異なり、インド人医師カタリア博士が1995年に作ったものですが、今では世界75か国に広がっています。
声を出して笑うと、体に酸素が取り込める!
まずは独特のリズムの手拍子と掛け声で、手のツボを刺激し、声を出し自然に横隔膜が動くようウォーミングアップをします。そして、深呼吸と子どものような無邪気さを取り戻す動作をした後、さまざまな笑いの体操をします。声を出して笑うことで、体内に酸素を取り込むことができるのです。
つくり笑いでも、ストレスが吹き飛ぶ
笑いの体操をすると、自然に腹式呼吸ができます。すると血流がよくなり脳血流も増え、酸素もたっぷり脳に運ばれ、これが脳の活性化につながるようです。脳の活性化のほか、笑うことでストレスホルモンの分泌が抑えられたり、ナチュラルキラー細胞の数が増え、活性化することで抗がん効果も期待されます。さらに唾液中の抗体を増やし、喉など呼吸器系の感染症も抑制されるなど、免疫力アップにも効果があります。
つくり笑いでも、本当の笑いでも効果は同じ。大きな声で笑う必要はありません。そして5分間の大笑いは、15分間のボート漕ぎマシンに匹敵する運動量なんだとか!これなら楽しく続けられそう!?
[日本笑いヨガ協会]
photo by Thinkstock/Getty Images
(高田薫)