太陽がまぶしい季節がやって来ました! 清々しい天気に誘われて足取りが軽くなったら、自然の中でヨガをしてみませんか?
最近あちこちで聞かれるようになった「外ヨガ」、私もお出掛け日和の休日には、代々木公園などの身近な自然でヨガを楽しんでいます。特にいまの季節は、大気中に新緑の息吹が満ちているので、深呼吸することで全身の細胞や、私たちの中に脈々と流れている生命のエネルギーが躍動するような感覚を味わいます。
ヨガ哲学ではこの種のエネルギーを「プラーナ」と名付けて、生物はもちろん、宇宙に存在する森羅万象に宿るものとして大切に扱っています。東洋思想で使われる「気」の概念とほぼ同じといったらイメージしやすいですね。
また、ヨガの呼吸法は「プラーナーヤーマ」といい、「プラーナ(気・エネルギー)」を「アーヤーマ(停止・伸ばす・拡散)」するという合成語で、呼吸によって取り入れたプラーナを、体の中に溜めて、さらに体の隅々に巡らせること。
ちょっと壮大な言い方ですが、地球に満ちているエネルギーを自分の中に取り込み、また吐き出すことで好循環。呼吸によって"地球とエネルギー交換をしている"ともいえます。
瑞々しいプラーナに満ちた自然の中で、空に向かって両腕を伸ばし、心も体も大きくストレッチ! または、芝生の上に寝転んで足の裏まで日光浴する心地よさも格別です。これからのアウトドアシーズンは「外ヨガ」で、地球とシンクロしながら、ハートのバッテリーを満タンにチャージしてはいかがでしょう!
アウトドアで実践!地球とつながる「月と太陽の呼吸法」
ヨガでは左の鼻腔からは「月のエネルギー」、右の鼻腔からは「太陽のエネルギー」が入るといわれています。この呼吸法を行うことで陰陽バランスが整い、心身に安らぎを与えます。
(1)胡坐(あぐら)、または正座で座ります。
(頭頂を空に近づけるように背筋を伸ばし、お尻は重く地面に根付くようなイメージ)
(2)左手を膝の上に。右手の人差し指と中指を眉間に置きます。
(3)親指で右鼻を閉じ、左鼻から息を吸います。
(4)右手の薬指で左鼻を押さえ、右鼻から息を吐きます。
(5)続いて、右鼻から息を吸い、そのまま右鼻を押さえて、左鼻から吐きます。
(これを1サイクルとして、数回繰り返し行います。吐く息ではカラダの緊張をリリース、吸う息では新鮮なプラーナが、キラキラと体内を満たすようなイメージで)
(6)目を閉じたまま自然な呼吸に戻し、余韻を味わいます。
外ヨガを行うなら早朝がおすすめ。特に太陽が昇る日出の瞬間は、一日のうちで一番、大気中のプラーナが濃いベストタイムです。外ヨガを機に太陽のリズムに合わせたライフスタイルを始めてみませんか?
(村上華子)