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書き初めならぬ「星見初め」! 2013年最初の天体ショー「しぶんぎ座流星群」がやってくる
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書き初めならぬ「星見初め」! 2013年最初の天体ショー「しぶんぎ座流星群」がやってくる

2013-01-02 23:30
    新年に初めて文字を書くことを「書き初め」といいますが、新年に初めてする星空観賞を「星見初め」というのはいかがでしょう?

    もうすぐ星見初めにぴったりな機会が巡ってきます! 毎年1月4日前後に活動のピークを迎える「しぶんぎ座流星群」です。

    しぶんぎ座流星群の特徴は、活動期間が短いこと。ですから、活動のピークが昼間にあたると、夜間はほとんど流星が見られません。
    今年は、1月3日(木)22時頃にピークを迎えると予想されています! これはラッキーですね。しかし、流星が流れてくる中心点(放射点)はまだ地平線の下です。空を見上げるベストタイミングは、放射点が上がってくる真夜中頃から4日(金)未明まで。


    [ステラナビゲータで作成]

    夜空には下弦間近の月が輝いています。月明かりが目に入らないように注意しながら、北の空を中心に、広く見渡すようにするのが、流星キャッチのポイントです。

    ところで「しぶんぎ座」って、聞きなれない名前ですよね。現在、世界に共通する星座は88個に定められていますが、その中にしぶんぎ座はありません。

    しぶんぎ座流星群の放射点は、うしかい座とりゅう座の境目付近にあります。かつてこのあたりに「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」があったことから、流星群に名前が残っているんです。

    しぶんぎ(四分儀)とは、円を4分の1にした扇型の測量機器のこと。昔は、その機器を使って、天体の高度や天体間の角度を測量したのでしょう。星に所縁のあるツールというわけです。

    しぶんぎ座流星群の到来は、今は存在しない星座を偲ぶ機会でもあります。昔の人たちが星に託した思いを想像しながら、流星をかぞえてみてくださいね。

    photo by Thinkstock/Getty Images

    text by 景山えりか(文筆家/アストロ・コミュニケーター)
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    ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメ、ハーブ、ホリスティック医療などの取材記事を多数執筆。MYLOHASではオープン当初よりライターとして参加。その一方で、アストロ・コミュニケーターとして、星空や天体ショーの楽しみ方、月や星の文化、宇宙系グッズやイベントなどを各種メディアで紹介。星や宇宙を「自分に関係のあること」として楽しんでもらえるように多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。
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