もうすぐお盆。
お墓参りでお花を供えたり、帰省できない代わりに家族にお花を贈ったりと、切り花を購入する機会が増える時期です。
切り花は、高温と強風を避けて!
そこで今回は、切り花を長持ちさせるコツをご紹介したいと思います。教えていただいたのは、五ッ星ホテルのフラワーアレンジメントなどを担当する華道相阿彌流(そうあみりゅう)の華道家、中村俊月先生。
切り花は高温と強風が大敵。どんなに高級な切り花も、根っこがないため光合成をしませんし、茎にバクテリアが詰まれば、水を吸い上げることができずにしおれてしまいます。
そこで、光合成で作り出せない栄養分とバクテリアの発生を抑える成分がバランスよく配合されている「切花延命剤」や「フラワーフード」の使用をおすすめします。これらは、しおれることなく花の持つ美しさを最大限に引き出してくれます。栄養ドリンク的なアイテムとよく誤解されますが、実は切り花を飾る時の必須アイテムなんです。
とてもシンプルなことですが、中村先生曰く、これが多くの切り花に共通で使える簡単な方法なのだとか。ちなみに、「お茶花」に象徴される日本の花文化では、長持ちでなく、むしろ「儚さ」にこそ美しさを求めます。そのため日本の切花の種類は、世界に類をみない多さになっているそう。
夏におすすめな花は、カラフルなもの
せっかくなので、夏におすすめの花も教えていただきました。
夏に飾るのであれば、色鮮やかな蘭、モカラがおすすめです。カラフルな花で、暑さに負けない元気を分けてもらえそうです。南国をイメージさせるような葉っぱも添えれば、一花一葉でもステキなアレンジができます。
涼しげに飾るのであれば、マムがオススメ。水をたっぷり張ったカフェオレボウルに、グリーンやピンクなど好きな色のマムをミニ剣山に立てるだけで、涼やかで凛としたアレンジメントになります。
中村先生がセレクトを監修するフラワーギフトは、親孝行用ギフトの宅配サイト「bond!」で購入できます。一流華道家がセレクトを監修したフラワーアレンジメント、一度は堪能してみたいものです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(Ricky)