ケガをしたときや身体の調子が悪い時、応急処置に便利な家庭の医学書。 体の不調の原因を、精神的に読み解く

インターネットで不調の原因や処置の仕方をすぐに調べられますが、病気や身体の不調を感じた時にあわせて読むのにおすすめな本があります。それが「自分を愛して!」です。

「自分を愛して」は、カナダでベストセラーの記録を塗りかえ、世界各国で愛読されている「〈からだ〉の声を聞きなさい」の著者リズ・ブルボー氏によるもの。現在は、世界9か国語に翻訳されています。

内容はというと、通常の医学書とは違って、あらゆる病気の根本原因とその対処法が、精神的、感情的な観点から書かれています。それはまさに"スピリチュアル版・家庭の医学書"といった具合です。たとえば「頭痛」「便秘」「咳」の項を紐解いてみると、こんなことが書かれています。

・頭痛
自分を卑下することによって「頭を叩いている」ことを意味します。あなたは本来の自分を取り戻す必要があります。他の人たちの願望に合わせる必要はまったくありません。(P166より引用)

・便秘

便をため込んでいる人というのは、嫌われるのが怖くて、あるいは間違うのが怖くて、言いたいことやしたいことをため込んでいます。あなたの役に立たなくなった古い思い込みは、さっさと手放しましょう。そして新しいもののために空いた場所を作るのです。(P269より引用)

・咳
これといった明らかな原因がないのに、咳を頻繁にする人は、簡単にいらだつタイプの人です。裁く気持ちが非常に強い人なのです。どうか、もっと寛大になってください。特に、自分自身に対して寛大になってください。(P170より引用)

 

 心と体はつながってることを実感 

この本を読むと、まさに「心と体はつながっている」ということを考えさせられます。

長年、頭痛に悩まされていましたが、頭痛の項に書いてある"自分を卑下している状態"にずっと気づいていませんでした。人はそれほどに、無意識に心の声を放っておいてしまっているのかもしれません。自己評価の低さに向き合ううちに、慢性的だった頭痛は消え、今ではほとんど頭が痛くなることはありません。

もちろん、ケガをしたり、身体の不調を感じたら病院へ行ったほうがベストな場合は多くあります。ただ、それと同時にケガや病気は身体からのメッセージと捉えるようになれば、病気を根本的に治すことにつながるかもしれませんし、自分を愛するきっかけになるのかもしれません。

 

自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ] 
著者:リズ・ブルボー
出版社:ハート出版
価格:2,205円(税込)

 

photo by Thinkstock/Getty Images

(宮田茉貴子)

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