会場は、料理家・たかはしよしこさんのフードアトリエ「S/S/A/W」。
たかはしよしこさんのフードアトリエ。普段はケータリングの仕込みやイベントの場に。
毎日オープンしている食堂とは違って、月に数日、限られた日に予約制で春夏秋冬の食材を使ったおまかせコースのディナーを味わうことができます。
なかなか予約をとることができないので、やっとのことで念願が叶い、指折り数えて迎えた当日。西小山駅から少し歩いて辿り着いたそこは、仄暗い室内にテーブル数席とカウンター。四角く切り取られたキッチンの窓から、スタッフが忙しく料理にいそしむ姿がちらちらとのぞきます。テーブルにはフルーツと葉っぱ、白い壁に飾られた木の実や枝。そういえば、いつか見た芸術家の宝箱の中身もこんなふうでした。
その日はベジタリアンデーだったので、前菜からデザートまで野菜と果物ふんだんのお料理。
ひと口食べるごと、凝り固まった体や気持ちがほぐされていくような多幸感を得られ、お腹も心も満足。福岡在住の陶芸家・鹿児島睦さんの、草花が図案化された器に盛りつけられた食べものの姿も愛らしく、視覚までも楽しんだひとときでした。
おまかせディナーコースのはじまりは、箸と箸置きを選ぶことからはじまります。
鹿児島睦さんの器に盛りつけられた、野菜のお寿司たち。
鹿児島睦さんの器に盛りつけられた、デザート。
最後に、数種類のナッツ、スパイス、天然塩を組み合わせた万能調味料「エジプト塩」と、ゆず胡椒のようにざまざまな料理で大活躍の「モロッコ胡椒」を買い求め、仲間たちと合言葉のように「おいしかったね」と声を掛け合いながら帰路につきました。
「エジプト塩」と「モロッコ胡椒」は、表参道の「かぐれ」などでも購入可能。
友人から誕生日プレゼントにいただいた、我が家の鹿児島睦さんの器。
さっそく今晩は、これからエジプト塩とモロッコ胡椒を使った料理に挑戦。クスクスと煮込みを作ってみます。できあがった品は、我が家にひつとだけある鹿児島睦さんの器に盛りつけてみましょう。
(甲斐みのり)