1月9日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」で代表の鮫島弘子さんが「ものづくり新世代」として紹介されるやいなや、HPがダウン、商品が完売するほどの大反響を呼んでいます。
貧困国・エチオピアで生産され、世界最高峰との呼び声も高いエチオピアシープスキン。柔らかく丈夫な素材は有名ブランドに用いられるにもかかわらず、安く買い叩かれていることを知った鮫島さんは、この素材を使って長く愛されるアイテムを作りたいと「アンドゥアメット」を立ち上げました。有名ブランドのネームバリューに頼ることなくエチオピアシープスキンの価値を高め、さらに雇用を増やすために現地で加工するスタイルにこだわっています。
絹のようになめらかな肌触りが心地よいもこもこのデザインに、鮮やかな色は一目見たら忘れないインパクト。これはエチオピアで愛される、カラフルなフルーツが層になったミックスジュース「チマキ」からヒントを得たのだそう。ハンドル部分の装飾は日本の伝統工芸・寄木細工の手法を用い、世界にひとつだけの色合わせに。ひとつのバッグにエチオピアと日本のストーリーが詰まっています。
使い捨て、大量生産の仕事に疑問を抱き、ずっと使える商品を追求した鮫島さん。アンドゥアメットとは現地の言葉で「一年(ひととせ)」を意味し、「年を重ねるごとに味わいを増す革を、現地の職人さんとずっと一緒に作っていきたい」という思いが込められています。化粧品メーカー、高級ブランド、海外青年協力隊やエシカルジュエリーブランドHASUNAのボランティアなどを経て起業した鮫島さんのインタビューはcafé globeで掲載中です。
受注生産のこちらのバッグは現在2015年3月分と、なんと約1年待ち! 手に入れるには時間がかかりそうですが、エシカルなアイテムを使いたい人がたくさんいることに嬉しくなりました。
(松浦松子)