たまには、いつもは行かないような贅沢なお店でディナー、というのもおすすめです。
ハワイに来たら一度は訪れたいのが、ホノルルの名店シェフ・マブロ。オーナー・シェフのジョージ・マブロサラシティス氏、通称シェフ・マブロは、米国料理界のオスカー賞とも言われるジェームズ・ビアード賞をはじめ、数かずのアワードに輝いてきたカリスマ。
南仏のマルセイユ出身のマブロ氏は25年前にハワイに移り住み、高級ホテルのハレクラニなどで腕を振るった後に独立しました。彼のこだわりは、地産地消。使っている食材の85%がハワイ諸島でとれたものです。
地元の農家や漁師などの生産者と関係を築き、もっとも品質がよく新鮮な食材を使うことを心がけているのだそう。また、素材の持ち味を最大限に活かすというのも、プロヴァンス育ちのシェフが大切にしていることです。
ハワイ産ヤギチーズ、レモンと西洋朝葱、金柑のコンフィ、モロカイ島の海藻。上に乗っているのはハワイ島産のオーガニック・ハニー
オアフ島ノースショア産のチョコレートを使ったムースなど、デザートは少しずついろいろ楽しめる
ワインと料理の絶妙なペアリングでも知られているこのお店、高級店ながらリラックスしたムードです。スタッフはきびきびと丁寧な接客をしつつも、フレンドリー。堅苦しさは全くなく、美味しい料理とワインを、リラックスした気分で堪能できるのです。
ちょっと席を立ったスキにナプキンが帆船の形に!
マブロ氏の活躍はレストランの運営だけにとどまりません。料理を学ぶ若者にむけてワークショップを開いたり、地元生産者を後押しするなど、ハワイの食文化をより豊かにするため精力的に活動しています。
オーナー・シェフのマブロ氏(右)。日系のスー・シェフとともに気さくに話をしてくださいました。
「シェフ・マブロ Chef Mavro」
1969 South King Street, Honolulu, HI 96826
営業日・時間
水曜〜日曜日18:00~21:00
(文・撮影/野澤朋代)