日本では、定期的に間伐や下草刈りで森を手入れしてきました。木材の大量輸入、林業の競争力の低下と木材流通の低迷は、採算の悪化や手入れされない人工林を増やす結果になったそうです。more treesは、7年前に森林保全団体を立ち上げ、国内では植林ではなく、間伐を推進しているということでした。
一時期は絶滅の危機にあったニホンジカは増えすぎて、田畑や牧草を荒らすだけでなく、樹皮および新芽や若木の食害ももたらし、森の生態系に影響を及ぼすようになってしまいました。ニホンジカによる森林被害は、2011年時点で全国で5,711ヘクタール規模で広がり、深刻度は年々増しているそうです。
一方的に「害獣」とみなされ命を絶たれていた「more trees LEATHER」で使われているエゾシカは、1万頭程度は食肉として流通していたそうですが、今まで革の流通はされていませんでした。
シカを「森のめぐみ」として受け取ることプロジェクトによって、未使用のシカの革を「森のめぐみ」として流通にのせ、都市に供給しレザースキンとして商品化され、都市と森がつながるというサイクルが作られました。鹿を殺すことがかわいそうというのではなく、森のめぐみのひとつとして資源を生かしバランスを保っていくことは大切です。
ディアスキンといえば、柔らかく高級な革です。今回商品化されたアイテムのひとつ、三陽山長のドライビングシューズは、メンズですがサイズがS(37)からあります。パーツごとに底材を貼り替えることも可能だそうです。ホワイト×甲がシカの夏毛のものを選びコーディネートすると、夏のドライブに大人の魅力がアップしそうです。
エゾシカドライビングシューズ 36,000円(税抜)
伊勢丹新宿店メンズ館 B-1 03-3352-1111(大代表)
*4月1日~発売の商品です。在庫状況をご確認のうえ、お出かけください。