眠ろうとしてふとんに入ったら、あとはきみにできることはなにもない。(中略)自分でなにかをしようとしたら、かえって妨げになるんだ。自分にできることは、なにもない。きみが不眠症なら、人生の中の、そういう種類のことを学ぶために、とても都合のいい立場にいることになるよ。
(『子どものための哲学対話』77ページより)
これは、「人には自分の力ではなにもできないこともある。その一つが寝ることだ」と唱えている『子どものための哲学対話』の中の文です。
たしかに寝付けないと悩むよりも「いま力をぬいて、時間にゆだねる練習をしている」と思うだけで、「~できない」という焦りから「~している」と意識も変化し、焦りも軽減されそうです。
頑張り屋さんにとってはむずかしく感じる「ゆだねる」という状態。でも時には必要なスキルなのかもしれません。
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