日本では古来から「髪には椿油」といわれてきましたが、世界各地にも伝統的なヘアケアグッズがあります。黒髪文化圏のハワイ、インド、ネイティブ・アメリカンに伝わる美髪の秘密をまとめてみました。 ハワイで使われるのは、ポリネシアのショウガ

まず、ハワイで昔から使われているのが「アヴァプニ」。これはポリネシアに自生しているショウガで、「シャンプージンジャー」とも呼ばれています。花から抽出したジェル状のエキスを、その名の通り、シャンプーやコンディショナーとして使用すると、髪が美しくツヤツヤに! ケラチントリートメントと同様の効果があり、甘い香りも特徴です。もともとは頭痛や切り傷の薬、歯磨き粉など、医療品として使われていました。

インドでは、アーユルベーダにも使われる「アムラ・オイル」

インドで広く使われているのは、「アムラ・オイル」。インディアン・グースベリーの実から抽出するオイルで、アユールベーダでは何世紀にも渡って使われてきました。特に黒髪を美しくするのに最適といわれています。ビタミンCが豊富なため、抗酸化力が高く、白髪予防に威力を発揮するとのこと。

アムラの実は滋養強壮の効果も高く、ジャムやジュースなど食用にもよく用いられているそうです。

ネイティブ・アメリカンの「ユッカ」

南西エリアのネイティブ・アメリカンが、伝統的に使用してきたのは「ユッカ」のエキス。砂漠などの乾燥地に繁殖するサボテンの一種で、ソープウィードとも呼ばれています。髪と頭皮のダメージに働きかけ、髪を健やかに保ちます。フケや抜け毛にも効果が高く、アメリカではとても人気があります。

共通点は、ナチュラルでピュアであること

伝統的なヘアケアグッズに共通しているのは、ナチュラルでピュアということ。自然の力をうまく取り入れて、髪を健やかに保ってきたのでしょう。体に直接ふれるものは、できるだけ天然素材のものを安心して使いたいもの。先人の知恵から学ぶことは、まだまだたくさんあると思います。

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