野村皮膚科医院の野村有子院長によると、
肌は本来、骨や筋肉内臓を外敵から守ったり、体温調整したり、痛さや冷たさ、暖かさなどを感じたり、発汗するためにあり、呼吸もしています。その肌に密封性が高い化学繊維やしめつけが強いゴムが長時間あたりつづければ、肌にかゆみがでたり色素沈着したりしてしまうのは当たりまえのこと。
下着と上手に付きあうには、できるだけ肌に負担をかけないものを選ぶことが大切です。
ということで、肌に負担をかけない下着をえらぶことで、肌トラブルを防ぐことができるのだそう。
肌に負担をかけない下着を選ぶ肌に負担をかけない下着とは、
・皮膚が呼吸出来る素材(綿、麻、絹などの天然素材や通気性を考慮した素材)
・縫い代、タグがチクチクしない。
・皮膚の収縮に合わせて伸びたり縮んだりする素材、機能
でできているものとのこと。
ですが実際に探してみると、綿100%で履きこみ口が切りっぱなし(縫い代なし)のショーツはありますが、ブラジャーにはなかなか出合えません。
その理由を下着メーカーGUNZEの方にお聞きしたところ、「ブラジャーをつける位置はよく動かす部分なので、生地に伸縮性がもとめられますが、綿にはいままで伸縮性がなく、縫わずに形成することがむずかしいため、商品化が困難だったのだと思います」とのこと。
やさしい着心地の下着肌に触れる側に、綿100%の伸縮素材「肌側綿100%パワーネット」を使用した下着がこの秋(9月5日)にGUNZEから発売されるそう。ノンワイヤーブラを試着してみたところ、肌側の縫い目が少なく商品タグもないため、いつもの肌にチクチクあたる感触がありません。背中の段差も目立たないように思いました。
下着の締めつけや圧迫感は、ともすると生理不順の原因にもなるのだとか。肌に直接触れる下着だからこそ、肌の表情や声を大切にしながら選んでいこうと思います。
[野村皮膚科医院, KIREILABO, KIREILABO 肌側綿100%ノンワイヤーブラジャー]
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