こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
愛する人とずっと一緒にいたい。
けっして生活のためや将来の安定のためだけではなく、純粋に愛しているからこそ結婚したい......そういった想いを多くの女性が持っています。
けれど、こうした想いを持っていたとしても、相手との関わり方のバランスが偏っていると、なかなか結婚に進まないことがあります。
結婚したいけれどできない、マンネリ化の原因はどんなところにあるのでしょうか? 今回は、本日発売の拙著「恋愛レッスン-永遠の絆のつくりかた」から抜粋して、そんな女性たちのお悩みを解決していきたいと思います。
●長すぎる春......その根底には?私がこれまで活動してきて「彼が結婚を言い出してくれない」という女性のご相談で、とくに多かった原因が次の2つです。
ひとつめは、彼を受け容れすぎてしまっているために「結婚しなくてもこの女性はいなくならない、と思われてしまっている」ということ。
ふたつめは、人生の目的がお互いにバラバラで、価値観の違いが目立つお付き合いをしてしまっているというものです。
本来、愛とは対等なものであり、お互いに支えあったり協力しあうといった「相互依存」によって成りたちます。結婚はとくに、その意味合いが強くなります。しかし、一方的に片方が尽くしてしまったり、「一緒にいて楽しいけれど、実はお互いに都合のいいことしか見ていない」となると、一時的な自分の欲求を満たすだけで、「一緒に人生を生きていく」というところまで到達できないのです。
●自然な変化を促すためには、環境の整理からこうした状況を改善するためには、相手との関係を創っている自分の「関わり方」を変えていく必要があります。
いままでと同じパターンで接するのではなく、違ったパターンを取りいれながら「だんだんと違う行動・反応を促していくこと」が大切なんですね。
たとえばいつも「いいよ」と言ってしまい、本当は相手がすべきことも許してしまっている......。
こうなると相手は甘えてしまいますので、「今回はできないからごめんね」としっかりやらないことを伝えてみる、あるいは、自分から相手に希望を伝えてみるなどです。
このとき「生活環境の変化」を一緒に提案するとより受け容れやすいでしょう。たとえば「仕事が忙しくなったので」という理由や、「これから○○していきたいから、協力してほしい」というように伝えると、生活リズムの変化とともに相手に自然な協力を促すことができます。
あくまで「相手に不満があるから変えたい」と強制しようとするのではなく、「これからの人生をこんな風にしていきたい」というように焦点を変えると、自分も責めずに済みますし、相手も「責められている」と感じずに対応できるのです。
●自分自身も変化していくことで、変化を定着させるまた、結婚を言い出してくれない関係を改善するためには、相手に変わることを期待し、依存するよりも、自分自身が変化することで、相手との関わり方を変えていくことが重要です。
まずひとつめは「母親のように甘えさせない」ことを意識してみてください。自分ばかりが与えすぎてしまうのをやめる「やってあげようか?」と言い出さない、頼まれたら同じだけの分量を相手に頼むなど......関わり方のクセを変えて、自分の立場を明確にしていきます。
ふたつめは、2人の人生の目的をはっきりし、それを協力しあいしましょう。たとえば自分からは「結婚して子供がほしい」という視点で話しあったり「今後、仕事を○○の範囲で続けていきたい」というように、自分の意志をふまえたうえで、人生の目的をしっかりと分かちあうんですね。
このとき、相手の「人生の目的」や「したいこと」もきちんと聞きましょう。そして、その目的にそって生活パターンや付きあう時間を変えていきます。
マンネリとは「変化がなく、このままでいいと怠惰になってしまう気持ち」から起こります。
同じ会話・行動からは同じ結果しか生まれませんが、違う関わり方を自分から心がければ、違う結果が生まれます。
ときにはあなたが軸をもって相手をリードし、現実的な関わりを変える勇気をもって接してみてくださいね。
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