アメリカはオハイオ州、コロンバス。ここで「ポテトサラダ・ストック」という一大チャリティーイベントが行われました。一風変わったお祭りの提案者は、ソフトウェア会社に勤務する普通の会社員、ザック・ブラウン氏。冗談のつもりで、自作のポテトサラダを売れば「ほんの少し募金できるかな」と思ったのがきっかけだったそうです。
ポテトサラダ完成までの道のりそうして7月初旬、基金募集のためのインターネットサイト「キックスターター (kichstarter)」で、ポテトサラダプロジェクトを公言。さまざまなサポーターがあらわれ、結果的にだれも予想しなかった大きなイベントになりました。
初めてポテトサラダをつくるので口にあわないかも、のコメントを添えたのにもかかわらず、募金が殺到。本来の目標額10ドルを大きく上回り、投稿日のうちに200ドル、4週間後には55,492ドルに。彼のポテトサラダづくりは大きく前進することになります。
一般の人だけでなく企業の目にも留り、アイダホのマヨネーズメーカーがこの募金活動に賛同。北西部にある農場の「アイダホ・ポテト」種の提供を受けます。
インターネットを通じて、世界中の人びとからさまざまなレシピが届き、最終的に彼は「イタリアン・ポテトサラダ」をつくることを決定。マヨネーズ、酢、グリーンピース、ドライトマト、オリーブ・オイル、チーズ、ベーコンなどが入った、大変カラフルなポテトサラダができあがったそうです。
募金はすべて社会福祉に完成した200キログラム、2500人分のポテトサラダは、友人・地元レストランらと共同開催したさきほどのお祭り「Potato Stock(ロックのフェス、ウッドストックにちなんで「ポテト・ストック」と命名)」にて、見事完食されました。当日は、3ドルの募金でポテトサラダをひと口、食べることができて、25ドル募金すればフェスのオリジナル帽子、35ドルでTシャツがもらえたそうです。
募金はすべて、ホームレスの人たちの食事提供のためにつかうというブラウン氏。会社に休みを届けでてまで今回のプロジェクトに挑んだそうですが、今回のチャリティーイベントはきっと、一生忘れがたい思い出となったことでしょう。
popato via Shutterstock