雑誌やテレビなどで目にする「酸化」「抗酸化」といったキーワード。シミやシワといった肌老化と関わっているというから気になりますよね。じつはこの酸化、呼吸をしているだけでも進んでしまうのです......。
酸化を引きおこすフリーラジカル酸化を引きおこすフリーラジカル アンチエイジング研究で有名な京都府立医科大学学長・吉川敏一先生によると、そもそも人間のカラダは呼吸によって得た酸素を使い、食べ物から得た栄養分をエネルギーに変えて生活しているのだとか。
このとき、吸い込んだ酸素すべてがエネルギーを作るために使われるのではなく、2~3%ほどあまりが出てしまい、「フリーラジカル」と呼ばれるものに変化します。そして体内の細胞や遺伝子などにくっつき、破壊してしまうのです。これが酸化。
フリーラジカルが生まれる原因はさまざま。紫外線もそのひとつだと考えられています。たとえば肌が紫外線を浴びると、フリーラジカルが発生し、肌のコラーゲンを破壊してしまいます。
するとコラーゲン本来の「肌にハリや弾力を持たせる」という仕事ができなくなることに......。これがシワなどの原因。同じような現象がカラダのいたるところで起こっているのです。
サビない人になるには?じつは、人間にはもともとフリーラジカルを防御するための力・抗酸化力が備わっています。ただ、その力が期待できるのは20代くらいまで。悲しいことに、年齢を重ねるうちにだんだん低くなっていくのです。
でも大丈夫。いまからできることだってたくさんあります。そのひとつが、抗酸化力の高い食品をとることです。
1、カラフルなもの 見た目がカラフルなものは、色素成分に抗酸化物質がたっぷり。緑黄色野菜やフルーツ、シャケやカニといった魚介類などがあります。
2、ナッツなどの種子 発芽の時期が来るまでじっと待っている種。過酷な環境でも腐らないのは抗酸化力のたまもの。大豆やアーモンド、ゴマなどに豊富。
3、発酵食品 食べ物が腐らないのは発酵の力によって抗酸化力がアップしているから。漬け物や豆腐、チーズやヨーグルトなどが挙げられます。
4、酸っぱいもの 酸味のもと・クエン酸は抗酸化力が高め。梅干しや酢、レモンなどがあります。
5、スパイス・ハーブ 食べ物が腐る原因のひとつが酸化。スパイスやハーブは肉や魚の腐敗を遅らせる力もあるため、抗酸化が期待できます。コショウやパセリ、ローズマリーなど。
参考:「太陽笑顔fufufu..net」
朝はヨーグルトを定番にする、ランチのお弁当には梅干しを入れるなど、今すぐできることはたくさんあります。5年後、10年後の自分のために、いまからコツコツと高めていきましょう。
girl in a field via Shutterstock