「恩送り」を体験。だれかの優しさでつながる場所
「カルマキッチン」を知っていますか？ もともとは、アメリカ西海岸で2003年にスタートしたもので、「自分より以前に来店した人が、自分の飲食代を支払う」というユニークなシステムの食堂のこと。いまでは現在世界のあちこちに広がっています。
レストランの「恩送り」システムこのカルマキッチンに行くと、お客さんはスタッフにまず、こう告げられるといいます。
これからあなたが食べる食事は、あなたの前に来たお客さんから支払われています。この優しさと贈り物の連鎖を続けていくためにも、あなたも次に来る方の為に、pay it forward（恩送り）してください。
すべてがボランティアスタッフによる運営で、愛情のこもった料理を前の人からのギフトとしていただけるレストラン。食後に渡される封筒にお金を入れるか入れないかはその人の自由ですが、なにかしらのかたちで優しさを送ることが約束。
お金を置いていく人もいれば、ボランティアとして労働を提供する人、なかには自分の特技として歌手の方が歌を唱ったり、料理研究家の方がデザートをつくってきてくれたり......といったさまざまな物語がうまれているそうです。優しさのおかげで食事ができ、あふれた優しさが次へと繋がっていくのがカルマキッチンです。
優しさをつなぐためにこのサービスの創始者であるアメリカ人のニップン氏はこう語ります。
「優しさ」を受けた人が、ほかの人に「優しさ」を送れるかどうかは、その人が今までどれだけ優しさを受けてきたかによるでしょう。コップのなかの水と同じで、コップが満タンなら、1滴の水を加えただけでも溢れます。けれど、コップが満たされていなければ水は溢れることはないのです。
カルマキッチンは、日本でも2012年にはじまり、今週末11月29日（土）に、9回目が開催されます。市ヶ谷、麹町駅から徒歩7分ほどのとあるレストランにてランチタイムでの開催予定。誰でも気軽に参加できるイベントなので、興味がある人はぜひリアルなpay it forward体験を！
［カルマキッチン］
開催日：2014年11月29日（土）
場所 ： 麹町駅、市ヶ谷駅から徒歩7分（http://goo.gl/8U6Rdr）
時間帯： 第1部 11：00〜12：30
第2部 12：30〜14：00