そんな形のないの不調をなだめるポイントは、お腹にあると教えてくれるのは、チネイザンという気功療法をひろめている大内雅弘さん。チネイザンとは、腹へのタッチを中心とした、こころとカラダ全体に働きかけるセラピーです。
お母さんのお腹にへその緒でつながっていた胎児、つまり原点に戻るというのは強力な癒しです。
(『TaoZen』98ページより引用)
おへそに思いを送りながら、時々温めてあげたり、柔らかくほぐしてあげると、ココロが元気を取り戻し、感情から解放され、ホッとする瞬間を持つことができます。
(『TaoZen』100ページより引用)
日ごろ意識しない「おへそ」。そこに掌を当てて温めてあげる、ほぐしてあげる、そうすることで心のバランスがとれてくる......というのは、実際にやってみると(なんで効くのかわからないけど、でも落ち着いてきた。)そんな実感を得ることができました。
簡単な方法がこちら。
1、椅子に座って、あるいは床やベッドに横になって、らくな姿勢をとります。
2、おへその力を抜いて、両の手のひらの中心をおへそに重ねて、おへそを温めます。
3、次に、円をかくようにやさしくもみほぐします。タッチするぐらいの優しい感覚でソフトにもんでください。
4、温かさを感じてきたら、おへそからさかのぼって、親や先祖へイメージしてみます。
5、もんでいるうちに、コリコリしたものを感じたら、やさしくほぐします。
6、頭がぼうっとしていたひとはすっきりしてきたり。イライラしていたひとは気持ちがおさまってきたりします。
*おへそを温める時に、同時におへその裏側(背中側)も温めると効果があります。
7、ほどよく気持ちよくなってきたら、リラックスします。
(『TaoZen』 101、102ページより引用)
自分ではどうしていいのか分かりづらい、心の不調。
それに対処するための方法のひとつが「ただおへそ周りを手のひらで温めるだけ」というのは、自分の体のと対話する時間を持つということが思いのほか大切なことなのだと気づかされます。
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