子どもたちの寺子屋の日には、ローテーションでお母さんたちがおやつを持参します。この日はわたしが当番だったのですが「なんか作りたくなっちゃった〜」「ちょうど昨日焼いたから」と、当日は3種類のおやつが集まりました。
沖縄北部の楚洲という美しい海辺でカフェと宿を営んでいるお母さんは、さっぱり味のチーズケーキ、今帰仁から毎週通ってくるヨガの先生は、くがに(オレンジ色に熟したシークワサー)ジャムを入れて焼いたケーキ。そしてわたしはチアシードのココナッツミルクソース。なんとも盛り沢山。
そんな手作りのおやつを食べながら、子どもたちは算数の文章問題を解きます。難題となると頭を抱え「うううううー」となりがちですが、こうなったときこそ、おやつの威力発揮。
「まぁ、そうイライラせずに、甘いものでも食べて深呼吸してみたら?」と言うと「それもそうだね」とリフレッシュ。落ち着いたところでもういちど取り組むと、あら不思議! スルスルっと解けたりします。でも本来「解くこと」が目的ではないので「降参!」と言うのも大いにOK。
この日「チアシードを初めて食べた」という子どもは、まるでカエルの卵のような見た目にちょっと引き気味......。でも他の子が「おいしいよ」と言うと、パクッとひとくち。「思った味と違う!」と驚いていました。
ココナッツソースはココナッツミルクと豆乳、てんさい糖、塩を煮溶かして作りました。チアシードを冷ましたココナッツソースで戻して、ここにキウイ、あらかじめ茹でた蓮の実、白玉を加えて出来上がり。
チアシードは「チア」というハーブの種。植物性たんぱく質、食物繊維、ミネラルを豊富に含んだ栄養満点の食材です。とくに注目されているのは、代謝を促す良質な油、オメガ3の含有量。
うちの娘はチアシードのひと粒を手の平にのせて、じーっと観察。「この真ん中の黒いののまわりの透明の膜はなに?玉子の白身みたいなもの?」と、まだカエルの卵なんじゃないか、とうたぐっている様子。いくら「種だよ」と言っても信じられないみたいですが、その割には完食してました。