こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。

私がおこなっているマリアージュスクールの講座にお越しになる方々もそうなのですが、世の中の女性たちの多くが普段から「悲しみやつらさ、怒りをできる限り感じないようにしよう」と自分自身の感情を抑圧しながら生活をしています。

この抑圧は人間関係で嫌われないようにするために、上手く人付き合いをしていくために必要な知恵なのかもしれません。

しかし、自分自身の感情を押し殺しているからこそ、受け入れたくないことも受け入れてしまい、様々な場面で犠牲になる......ということが繰り返されてしまっているんですね。

この我慢が習慣化してしまうと恋愛面では、最初からパートナーと苦しい関係を創ってしまったりします。

愛しあう=我慢する、ではないはずです。

では、我慢するのではなく、愛し愛されるための感情のコントロールをするにはどうしたらよいのでしょうか?

●自分に負担のない感情のコントロールとは?

正しい感情のコントロールとは「感じている感情を感じないようにすること」でも「今感じている感情をそのまま表現すること」でもありません。『感じたことを尊重しつつ、ひと呼吸置いてから、感情的にならずに行動すること』なのです。

例えば、誰かから批判的なことを言われ、それが全くの的外れだったとします。

その際、感情のコントロールができていな人は「どうしてそんなこというの!! 私がそんなことするわけないじゃない! むかつく!!」というように、自分の思っていることをそのまま感情的になって相手にぶつけてしまいます。

そして残念ながら、相手にはその自分の意図は伝わりません。むしろ、余計な争いを招いたり、自分にとって苦しい現実を引き寄せてしまいます。

●感情のコントロールができることで起こせる変化

一方で、感情のコントロールが上手にできると「相手に理不尽なことを言われて腹が立った」ということを感じつつも、冷静に「それは事実ではありません。正確にはこういうことです。」と伝えることができます。

こうすることによって、相手の中にも初めて「あれ? もしかしたら私の誤解だったのかな? ごめんなさい」という理解や感情が生まれるのです。

このように、感情のコントロールとは、感情を感じながらも、自分を律して、きちんと伝えるべきことは伝え、誤りや理不尽なことを整理できることを言います。

自分の伝えたいことや感じていることをコントロールして客観的に伝えなければ、相手には、本当のことや真意は伝わりません。

だからこそ「理性を使って、自分が感じたものと自分の反応を分けること」=「自分を律すること」が大切なんですね。

●あなたの感情を嫌わずに、ただ対処してみよう

あなたが感じていることは、すべて正しいのです。

けれど、感じていることそのままに感情的になって表現してしまえば、相手とのコミュニケーションを行うことはできません。

大切な関係ほど、自分を律して「理性的に伝える」ということをしなければ、すぐに相手を傷つけて修復不可能にしてしまったり、いつまでも本当のことが伝えられず、犠牲になったり......ということが起きてしまうんですね。

自分の感じたことを否定する必要はありません。ただそんなときはひと呼吸おいて、客観的に、理性的に言葉にして伝えることで「あなた自身の意志や想い」として、お互いに理解しあうことができます。

そして、それによって本当に得たい、愛される人間関係が得られるようになるのです。

我慢や無理をしない、愛し愛される素敵な関係を築いていってくださいね。

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