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やったほうがいいことはわかっていても、なんとなく後回しにしてしまうことは、日々たくさんあります。部屋の一角がなかなか片付かない、というレベルから、仕事で相談したほうがいいけれど、ちょっと気が進まない相手だから後回しにする、といったことまで。「やることリスト」には載っていても、なかなか消えない。その理由は「面倒くさいから」。
この「面倒くさい」気持ちとどうやって付き合ったらいいのか。そのヒントが、臨済宗住職の平井正修さんの著書『花のように、生きる。』(幻冬舎)のなかにありました。
「面倒くさい」という問いかけをやめてみるそもそも「面倒くさいけど、どうしよう?」という発想をやめてみることから始めるといいようです。
平井さんは、ある会合に毎週必ず参加される実業家のかたに、忙しいのに欠席しないのはなぜか問いかけて「うん。まあ、行くんだよ」と言われたことから、気づきがあったと言います。
面倒くさい、どうしよう? というところから始めるから「今日はやめておくか」ということになるのです。「行くんだ」「するんだ」が先にあれば、どうということはない。確かにそうです。
(『花のように、生きる。』p100より引用)
「面倒だけど、どうしよう?」と自分に問いかけると、イエス・ノーのどちらかになり、たいていは「ノー」に傾いてしまう。「いつやる?」と問いかければ、答えは、イエス・ノーではなくなります。たったそれだけのことで、気の持ち方がずいぶん変わりそうです。
「面倒くさいから」と後回しにしている限り、心のなかに後ろめたさが残るものです。ちょっと大変でも、さっさとやってしまったほうが気分もスッキリするはず。自分に言い聞かせたいと思います。
young woman via Shutterstock
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