乾物類は、非常時の備蓄としても役に立ちます。災害時のための備蓄食品がいろいろありますが、3.11のあと、スーパーマーケットから食材が消えたときも、うちにはお米と味噌に加えてこれらの乾物があったので、買い物に行かなくても特に困ることはありませんでした。
さらに、これらの乾物は登山のときにも持って行きます。豆は重いので持って行かないけれど、ひじきや切り干し大根は登山食材のレギュラーメンバーです。そして、乾物に加えて必ず持って行くのが「玄米やき米」。日本に古くからある保存食で、消化もしやすく軽いのです。3.11のあとは備蓄食材としてこちらも常備するようになりました。
うちでは、普段食べているものの一部がそのまま備蓄食材であり登山時の食糧になっています。もしものときも、登山時も、体にとっては「非常事態」。体が慣れ親しんだ、消化のしやすいもので体をいたわりたいなと思っています。
今日食べたもの:お豆のココナッツスープとチャパティ乾物類があると、生鮮食材を使い切りたい旅行前にも便利です。旅行前、夏の気配を感じたある日のランチに豆のスープと薄焼きのパンをつくりました。
豆のスープは、レンズ豆、ムング豆、いんげん豆の3種類。数時間水に浸けてから柔らかくなるまでコトコト煮ます。ムング豆が崩れるくらいまでが目安です。フライパンに菜種油とマスタードシードを入れ、蓋をして火にかけて、マスタードシードをパチパチとはじけさせます。音がしなくなったら、みじん切りにした生姜、鷹の爪、ローリエ、クミンシードを加え、ヒン、ターメリック、シナモンを加えます。香りが出たら、豆の鍋に油ごと入れ、ざく切りにしたトマト、ココナッツファインを加え、塩こしょうで味をととのえてできあがり。
チャパティは、全粒粉にトウモロコシやシコクビエ、大麦、きな粉などが混ざった粉を水でこね、薄く伸ばしてフライパンで焼き、直火で軽くあぶるだけ。消化がしやすいインドの主食のひとつです。