こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
「他人とは公平で、平等に接しましょう」
「誰に対してでも優しい人でいるようにしましょう」
この世の中には、そんな平等心や博愛を良しとする価値観が確かに存在しています。しかし、そんな当たり前の価値観に縛られてしまうことで、付き合う人を選ぶことができず、いつの間にか「愛されないことを我慢してしまうクセ」がついてしまい、それによって人間関係で苦しんでしまうことがあります。
本来なら、人間関係は「誰と付き合うか」を自分自身で自由に選択してよいものです。
今回は、拙著「もっと私らしく生きる最高の方法」でも触れている「本当に心地よい関係を選び、築いていくためには、具体的にどんなことに注意していけばよいのか?」をお伝えしていきます。
●あなたの愛は無限。でも肉体や時間や気力は有限実は多くの人が「相手があなたを大切にする能力や、愛せる能力を持っているかどうか」ということをあまり見分けていません。
「相手を愛さなければ」「優しくしなければ」と思っているために、自分の愛情や優しさを伝えるのに、ふさわしい相手かどうかについて、考える時間を持っていないのです。
そのため、愛を与えるのにふさわしくない相手にもかかわらず、ただ犠牲的に尽くしてしまっているケースが多くあります。
あなたの愛が無限であったとしても、あなたが相手に対してできることや、肉体、時間、気力の限界は必ずあります。
無償の愛を与えなければならないと思い込み、自分の命を浪費してしまうことは避けましょう。自分の限りある命を大切にするためにも、しっかりと人間関係を見極め、付き合う人を選んでいく必要があるんですね。
●相手を見抜くポイント具体的には、あなたが関わっている人が、あなたを愛する能力がある人かどうかを見極めてみましょう。
きちんとお礼や感謝を伝えられる人かどうか、やってもらったことの重みを感じられる感性を持っているかどうか、他人の善意に敬意を払えるかどうか、これらはとても大切です。
人の悪口や愚痴に支配されている人は、自分のことで手一杯で、それだけ他人を愛することから遠くなってしまいます。
自分を愛さない人に対して、ボランティアを続けてしまっていないでしょうか。
●自分が付き合いたいと思える人を選び直すもう一度、あなたが誰と関わりたいのかを選択し直していきましょう。
あなたを愛せない人と関わるのではなく、あなたを愛せる人、大切にできる人、お礼をきちんと伝えることのできる人、人生を自立している人、他人に対して喜びを与える意識を持った人、そんな人と積極的に関わり直していきましょう。
そういった人と関わっていくことで、やってあげたことには「ありがとう」と感謝をされ、楽しい話題や喜びを分かち合い、共に助け合える素晴らしい関係を作っていくことができます。愛されないことを我慢するクセもなくなっていきます。
自尊心を持つということは、「あなたにふさわしい相手を選んでいく」という軸を持つことです。あなたは愛にふさわしい人です。だからこそ、しっかりとあなたもあなたの愛にふさわしい人を選びながら、幸せな人生を築いていってくださいね。
image via Shutterstock