うしかい座(BOOTES)の1等星アークトゥルスは、ハワイでは「ホクレア」と呼ばれる最も重要な星。この星はハワイの真上を通るため、特別な意味を持っているんです。 古くから目印として親しまれてきた星

ハワイアンは、特別な星としてこの星を「ホクレア」と名づけました。「ホク」は「星」を表し、「レア」は「喜び」や「幸せ」を表します。つまり、「ホクレア」とは「喜びの星」なのです。

かつてのポリネシアでは、タヒチからハワイへの航海で、ホクレアを目印として使っていたと考えられています。南から北に向かって船を進めてきた人たちは、頭上にホクレアが輝く場所にハワイがあることを知っていたのです。ホクレアという名前は、長い航海の末にハワイにたどり着く喜びを表していたのかもしれません。

1970年代に建造されたハワイの航海カヌーの「ホクレア」は、この星にちなんで名づけられました。

左下のBOOTES(うしかい座)で一番大きく輝くのが「ホクレア」

美しく輝く姿をみるベストシーズン

ハワイで天頂に輝くホクレアを見るには、6月から7月にかけてがベストシーズン。サンセット後に空を見上げると、空の天辺付近に赤みがかったオレンジ色のひときわ明るい星がすぐに見つかります。北斗七星の柄の部分のカーブを、そのまま先のほうに延ばしてみると、簡単に見つけることができます。

また、この時期は、北極星から南十字星につながる星のラインを見ることもできます。北極星をたよりにホクレアを見つけたら、そのラインを延長していくとおとめ座のスピカにつながります。さらにラインを延長させると、南十字星に行きつきます。

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