タイを旅すると、あちこちに祠(ほこら)があり、熱心にお祈りをする現地の人を多く見かけます。そこに祀られている神様もさまざまなのですが、バンコクの街中で、ひときわ女性の参拝客でにぎわっているのが「プラ・トリームラティ」恋が叶うと話題の神様に会ってきました

トリームラティは、ヒンズー教の神様で、愛する人への思いを本当の愛に変えるパワーがある、恋愛成就の神。そのパワーが強くなるのが、神様が降臨すると言われている毎週木曜日の21:30。先日、わたしもその時間を狙って、トリームラティ神を参拝してまいりました。

あらたまって参拝となると、何もそこまでしなくとも......と思うかもしれませんが、プラ・トリームラティは、観光客や地元に人たちでにぎわうセントラル・ワールドというショッピング施設の前にあるので、買い物や食事の延長で訪れることができるのです。

夜になるとグッと参拝者が増えてきました

21時を過ぎたあたりから、祠の付近には赤いバラの花束を抱えた若い女性たちがたくさん。女性ばかりでなく、男性の姿もかなりあります。

祠の前は身動きもとれないほどの人

参拝の方法は、祠の前の露店などで売られている参拝セット(9本の赤いバラ、9本の赤い線香、2本の赤いろうそく、タイ語でかかれたお祈りの言葉)を100バーツ(1バーツは約3.6円/2015年6月現在)を購入します。

紙に書かれたお祈りの言葉は唱えなくとも大丈夫なそうで、そのかわり、漠然と祈るのではなく誰々と付き合いたい、結婚したいなど具体的に祈ることが大切なのだそう。

バラの献花台、皆の想いがつまっています

あとは周りの人と同じように、バラ、ろうそく、線香などを供えるのですが、もう空いているスペースがないくらい、献花台も、ろうそくを立てる場所も、線香立ても赤一色。ゆらめく炎や立ちこめる線香の煙には、さまざまな人の思いが込められているようで、胸が熱くなります。

すべてを神様にゆだねるわけではありませんが、何かに行き詰まったとき、もっとこうしたい! と思うとき、自分の心と向き合うためには、こうした神様を訪ねる旅もいいかもしれません。

取材協力:タイ国政府観光庁

RSS情報:http://www.mylohas.net/2015/06/047107thailand.html