アーユルヴェーダの古典文献には「満足感を得るものの中では、食事が最も優れた方法である」とあります。これはつまり、食事をすることで得られるものが多くある、ということ。たとえば、いろいろな味を体験すること、食卓を囲む人とその感じをシェアする喜びやつながり、コミュニケーションなどでしょうか。そのほか、人それぞれ、食事を通して得られるものがあるかもしれません。
わたし自身、今では、食事の時間を大切に扱っていますが、そうではない時期もありました。とりあえずお腹に何かを入れておこう。時間もないし、とりあえずコンビニのおにぎりでいいや。仕事をしながら食べられるし。でも、そんなときは食べ終わっても、なにか物足りないのです。じゃあ、デザートだと、甘いものを食べてみるのですが、それでもどことなく満たされずに、結局なにかをつまみながら仕事をする......。そしてはたと気づくのです、お腹がパンパンなことに。
満足感を得ることと満腹感を得ることは別のことなのに、無意識のうちにそれをイコールで結んでいたようです。満足のいく食事であれば、腹七分目くらいで満足できるもの。次回は満足感を得るための食事のヒントをご紹介したいとおもいます。
今日食べたもの:トマトとなすの味噌どんぶりまだ梅雨の寒さがありながらも、八百屋さんには夏野菜がメインで並んでいます。体を冷やす性質を持つトマトとなすですが、調理の仕方で冷やしにくい料理になります。
みじんぎりにした生姜たっぷりを油で炒めて香りを出します。適当な大きさに切ったなすをじっくり炒め、火が通ったらトマト(この日は冷蔵庫にあったピーマンも入れました)を加えて炒めます。トマトの形が崩れ始めたら、お好みの味噌で味付けしてできあがり。水分量が多いなと思ったら、葛粉でとろみをつけます。ごはんにのせていただきます。
夏によくつくる料理のひとつなのですが、なすはなしで、トマトだけ、トマトと納豆でもおいしいです。