キャンプが楽しくなるこれからのシーズン。外での寝泊りができる「キャンピングカー」は憧れですが、お値段的にもそう簡単には手の届く存在ではありません。そしてキャンピングカー専用の駐車場を探すことが比較的難しい日本では、気の向くまま自由に、行きたいところへ足を運ぶ、というわけにもいかないものです。
自転車で持ち運びできる小さなお家キャンプ大好き、アウトドア大好き、自転車大好き。そんな人々のために、デンマークのエンジニア、マッヅ・ジョハンソン氏が開発した「バイシクル・キャンパー」があります。「小さなお家」を自転車の後ろ座席に取り付けるだけでこの「ミニ・キャンピングカー」はできあがり。場所を選ばずに自転車でふらりと出かけ、自転車ごと駐車できるため便利です。宿泊施設やガソリン代にお金をかけたくないというエコに徹した「スロー・トラベル」を楽しみたい人々を中心に、人気を呼んでいます。
ふたりが横たわれるスペースの広さ特に驚くのは、そのスペースの広さ。移動中は後ろ半分を真ん中から前に被せる「折り畳み式」は優れたアイディアです。折りたたんだ際は幅1mx長さ1.3m。キャンプする際にその畳んだ部分を再度伸ばすことで、スペースは幅1mx長さ2.6mと広くなるため、大人ふたりと小さな子ども1人まで中で寝られます。室内には小さなテーブルがあり、ベッドの下には300Lまで収納スペースが。もちろん泥棒が入ってはいけませんので、カギもついているなどセキュリティーも万全。快適に、そしてできるだけ機能的に旅ができるような設計となっています。
気ままなキャンプをエコに楽しむ軽量設計のため、重量はモデルにより40〜45kg。通常の自転車ではなくEバイクで引っ張れば平均25kmの速さで進むそうです。屋根には太陽光パネルを設置し、スマホなどの充電にも対応。週末にふらりと出かけ、ふらりと帰ってこれる。まさにフットワークを軽くする「究極のミニ・キャンピングカー」といえるかもしれません。
さまざまなアウトドア製品を紹介するサイト「ギズマグ」によると、このバイシクルキャンパーのお値段は2500USドルほど。見た目もキュートですし、旅が好きな人のツーリングのお供として魅力的です。