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京都・美山かやぶきの里へ。後編【カヒミ カリィの Wherever I go】
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京都・美山かやぶきの里へ。後編【カヒミ カリィの Wherever I go】

2015-08-31 23:30
    前回、京都は美山への旅のお話をしましたが、とても良い場所で書ききれなかったので今回も引き続き、お話しますね。

    美山は800~900メートル級の山々に囲まれた谷あいの山村でいくつかの地区に分かれていますが、その中でも知井地区にある北集落はかやぶき屋根の古民家が多く残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。

    田んぼに囲まれた集落は小さいながらも、民俗資料館や藍染めの美術館、カフェや米粉のパン屋さんなどがあって、のんびり探索をしていると面白く、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

    集落の向かいには蕎麦屋さんがあって、一休みに丁度良いのですが、このお店の蕎麦がとても美味しいので驚きました。お話を聞くと、店の脇にある畑で蕎麦の実から大切に育て、お蕎麦も手打ちで丁寧に作っておられるのだそうです。そのため人気で、早めにお店に行かないとお蕎麦が売り切れてしまうのだそう。

    民族資料館には地区内で調達された古くからの農機具や生活用品など約200点以上が展示されているのですが、集落自体が昔の様だからでしょうか、普通だと身近には感じることのない古民具の品々が、まるで今も使われているような雰囲気があり、当時の生活に直接触れることが出来たような不思議な気持ちになりました。

    そして「ちいさな藍美術館」も、ずーっと居たくなってしまうような素敵な場所でした。

    土間には工房があり昔ながらの藍染が見学できるようになっていて、茅を保存する屋根裏の大きな空間では工房から生まれた作品や、世界中で集められた珍しい藍染の数々が展示されています。敷地内には藍染につかう植物の畑があり、庭の脇には摘みたての葉が 大きな壺に。

    何気なく置いてある壺が小鳥の模様でとても可愛らしいのでオーナーの方に伺ってみると、ピータンを移動する為の中国製の古い壺なのだそう。また壺の横には井戸水が出る蛇口があり、自由に飲めるようになっています。水好きの娘が「このお水、すごく美味しい!」とあまりにゴクゴク飲むので心配になるくらい、澄んだ美味しい水でした。そんな風に展示されているものだけでなくて何気ないものまでも丁寧で、本当に素敵な美術館でした。

    宿へ戻るバスが来るまでまだ少し時間があったので、田んぼの脇の水路脇に座り、足を水につけて涼みながらお店で買ったお団子を娘と一緒に食べたりして、日本の夏休みを満喫しました。

    秋には能楽の夕べが催されるそうです。これからの季節はさぞかし紅葉が美しいことでしょう。何度も訪れたくなる特別な場所がまたひとつ増えました。来年もまた行けたら......と思っています。

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/08/048672miyama2.html
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