今年も残すところあと3ヶ月。そろそろ来年の手帖をどんなものにしようかと意識し始める頃ですね。 読み物としても楽しみながら、日々の暮らしをデザインできそうな素敵な手帖を見つけました!

江戸時代の洗練された美しさと叡智を知る

そのすべてが確立されていたと言われる江戸時代。歴史や文化はもちろん、市井に生きる人びとの暮らしの知恵ひとつひとつに、日本人としての美意識と誇りを感じます。 そんな江戸時代の「美意識」を学び出版やイベントを通じて、現代の人びとにその素晴らしい文化的財産をシェアし、暮らしのヒントとして役立てられる活動をしてるのが「江戸美学研究会」です。

そして「江戸美学研究会」が毎年製作しているのが、ダイアリーとして毎日携えたい「江戸帖」です。 季節のうつりかわりや、人との関わりを大切にしながら生きた江戸の人たちの暮らしには、現代を生きる私たちにとって、大切なメッセージを与えてくれます。

「江戸の人々は日々暮らしの中で自然と共生し、常に季節と寄り添い、厳しい世相の中でも遊び心を忘れず、自らの知恵で毎日を豊かなものにしていました。 それはまさに現代人が理想とする生き方ではないかと思っています。 日々目にする手帖に旧暦や節気、季節の行事などを落とし込むことで、現代のライフスタイルにおい て江戸の美意識をより身近なものにし、暮らしを豊かにするエッセンスにしてもらえたら嬉しいです。」

「江戸美学研究会・佐藤仁美さん」

美し過ぎる手帖カバーデザインは3種類

パッと目を引くデザインが印象的な手帖カバーと、各月の扉のデザインは、江戸時代から続く染め呉服の老舗「竺仙」の柄があしらわれています。 藍色が美しい「波に千鳥」は、型紙に錐(きり)で細かい穴をひとつずつ彫り上げる錐ぼりの技法を使った江戸小紋。モノトーン柄がモダンで美しい「秋草模様」は、朝顔、撫子、すすきなどの秋の草花を繊細な曲線で描いた抒情的な模様。シンプルな竹柄がさわやかな「竹格子」は、古くから日本に自生し生活に加工されるなど、つねに身近な存在であった竹をデザイン。どれもそれぞれに独特な味わいがあり、ひとつに決めるには時間がかかりそう。江戸っ子たちの粋な暮らしぶりを、来るべき新しい日々に取り入れてみる。想像するだけでも、日常がパッと彩られるような気分になりますね!

江戸帖

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