アーユルヴェーダによる治療をはじめたとき、ドクターがぽつりとひとこと。「できればお肉を食べてほしいんだよね」。それならば、と1カ月の間、昼食にお肉を取り入れることにしました。理由は「ドクターのおすすめだから」と「体のために」です。おいしいからとか食べたいからという理由ではなく、肉を取り入れなければいけない、という義務感のようなもの。そうすると、どんどん食事が苦痛になってしまいました。そんなわけで、すぐに断念。
どんなことであっても、それが「ねばならぬ」「べきだ」がもとになっていると、継続するのは難しいし、たとえできても疲れてしまうもの。食に関する情報が多い今日この頃、たとえば、お弁当を毎日作らなくてはならない、とか健康的なものを食べるべきだ、など食についての決まりごとを、意識的あるいは無意識的に設けている方も少なくないようです。でも、たとえば、お弁当を作るよりも、朝ゆっくり寝ていたいことだってあります。
そんなときは、今日はお弁当をつくるのはやめよう、と決めて、その分眠ることを存分に楽しんだらいいと思うのです。ああ、お弁当を作れない自分はダメだ、なんて責める必要はありません。お弁当をつくることよりも、休息のほうが必要なときもあります。そんなときはきちんと休息をして、ランチはプロの手による外食を心から楽しむ。そんな日があってもいいと思うのです。
決めたことを守れないと、いい加減なやつだ! 自分のことを叱責してしまいがち。でも、いい加減とは、良い加減、ほどよい加減。肩の力を抜いて、深呼吸をして、そのときの自分に合う加減を探しながら暮らしていきたいなと思っています。
今日食べたもの:新生姜とクコの実の炊き込みごはん
薬膳を勉強しているセラピストの方から、クコの実をそのまま入れて炊くクコの実ごはんがおいしいよと教えてもらいました。クコの実は、血を補い、眼の健康によく、潤いも与えてくれるそう。早速試そう、と思って準備を始めたら、なんとなく新生姜も加えたくなってどちらも使うことにしました。
お米は洗って浸水させておきます。みじん切りにし新生姜、油抜きをして細切りにした油揚げ、クコの実、塩を加えていつも通りに炊くだけ。新生姜と油揚げだけで作るのもおいしいですが、クコの実のやさしい甘さが加わると、いつもと違う雰囲気になりました。少し残ったので、多めのお水でコトコトしてお粥にして食べたら、これもまたおいしかったです。